おことわり

本ブログの画像の転用は固くお断りします。
photos on this site are NOT allowed to be used on other websites.

2012年1月22日日曜日

'71UAシネメイト募集

 水野晴郎とインターナショナル・プロモーションで思い出したのが、ウィズダムという会社。
70年代初期のユナイト映画配給作品のチラシに頻出する社名です。「団体鑑賞のお申し込みはウィズダムにて」みたいな文言が館名欄にしばしば書かれていました。

このチラシは当時よくあった映画ファンの囲い込み策である配給会社のシネ・サークル「UAシネメイト」のチラシです。

1994年にリバイバルされた「アルファビル」(初公開時は原音に近い「アルファヴィル」。改題は水野氏の癖かな。)のチラシに「ウィズダム創設25周年記念」のロゴがありますので、創設は1969年頃と思われます。Wikipediaの記述によれば、水野晴郎氏は1972年にユナイト映画を退社しているようなので、水野氏がユナイト在籍中に作り、引き継いだ会社なのでしょうか。証拠なしに書いて恐縮ですが、同じような配給会社系のシネ・サークルが母体であろうFOXスクリーンフレンド社の通販広告(かカタログ)に「当社は20世紀FOXとは関係ありません」みたいなただし書きがあったように記憶しています。この種の会社って、配給会社とどういう関係なのでしょうか。門外漢の私にはまったく分かりません。

手元のユナイト作品のチラシを確認すると、ウィズダムの名は74年の「破壊!」「ロング・グッドバイ」あたりで途切れます。75年の
「ローラー・ボール」のテアトル東京座席指定チラシでは団体鑑賞は“メイジャー・エンタープライズ”という会社が担当しているので、この種の業務からは撤退したのでしょう。


水野氏の晩年の仕事というと、「シベリア超特急」が有名です。このチラシで久々にウィズダムの名を目にして、あれ、っと思ったのですが、後年に前述の「アルファビル」のチラシを入手して、「ウィズダムって水野氏が起こした会社だったんだな。」と分かって、ひとりでガッテンしてしまいました。

今回のエントリーを書くにあたって調べていたところ、ウィズダムは「落陽」(水野氏が「シベリア超特急」の企画の原点?である山下奉文大将役を演じた作品)の宣伝協力もしていました。
二本ともネタ扱いされる作品ですが、こんなに接点があったとは。

2 件のコメント:

渡辺屋 さんのコメント...

こんにちは、渡辺屋です。
記事内にあるFOXスクリーンフレンドですが、通販のカタログが出てきました。カタログを見る限り20世紀フォックスとは関係ありませんの一文は見当たりません。逆に20世紀フォックスのマークが入っています。フォックス映画の新作チラシが入荷しましたとの囲み記事もありました。

「チラシについてのお知らせ」って囲み記事がありましたので書き写してみます。
●著作権のある各「映画配給会社」が製作配布したもので、ニセモノではありません。
●館名の入っていないチラシは地方の映画館用のチラシです。地方の映画館では白色のところに館名を刷り込んだり館名印を押して宣伝用に配布しています。したがって館名が入っていなくてもニセモノではありません。劇場名のないチラシは映画会社より直接出たものです。東京のロードーショーの場合全部印刷されたチラシが出ます。なるべく劇場での無料配布をもらって下さい。

今ではスクリーンフレンドで作ったと有名な「トラ・トラ・トラ」なども60円で販売されています。

画像がUPできればスキャンするのですが。

紀住 圭人 さんのコメント...

渡辺屋さん、コメントありがとうございます。
FOXスクリーンフレンドの情報、感謝です。本体と無関係云々の文章は映画雑誌の広告だったかもしれません。
「チラシについてのお知らせ」の文章についても記憶があります。あと封筒に電話応対等でバタバタしているお姉さんのイラストとかなかったけかな?
もし差し支えなければ、画像を拙ブログにアップしたいのですがいかがでしょう。お店宛にメールを送信しますので、よろしくお願いいたします。