自分が集め始める前の映画チラシの流通事情は知り得べくもないのですが、チラシブーム前の60年代後半から70年代初頭のメジャー系公開作品のチラシのいくつかは以前のエントリーでも紹介したFOXスクリーンフレンドや東和シネクラブといったシネ・サークルの会員だった人、あるいはその関係者から流れてきたのではないかな、と感じることがあります。
この「魚が出てきた日」もそのひとつ。タイトルバックに使われたアニメの魚のデザインをくり抜いた凝ったデザインになっています(上)。
開いてみると、「FOXスクリーンフレンド№4会員紹介ご家族割引券」という文字が(下)。どうやらシネサークルの会員向けに配布されたもののようです。だから通常版のチラシよりプレミアが付いているのかもしれません。サイズも小型で封筒に入るので、機関紙とかと一緒に送られてたのかなぁ(←これはあくまでも推測)。
ちなみに私は所有していませんが、「チラシ大全集」part1のP.154に掲載されている1966年公開のFOX配給作品「華麗なる激情」のチラシには”FOX映画鑑賞会”という表記がされています。「魚~」は1968年公開なので、この間に名称が変わったのでしょう。№1~3がどの作品だったのかが気になりますが、「魚~」が6月1日公開なのに対して「猿の惑星」は4月封切なので、「猿」が1から3のいずれかに入っていたのではないかと予想するのですが、いかがでしょう。
この映画は30年位前、夏になるたびに池袋の文芸座で開催されていたSF・特撮大会(正式なタイトルは忘れました)の二本立てで観ました。シリアスな映画だと思っていたら、ブラックコメディだったので拍子抜けした記憶が残っています。キャンディス・バーゲンも添え物という感じでガッカリ。同時上映の「博士の異常な愛情」のインパクトがあまりに強すぎてほとんど覚えていません。
当時でもこの映画大会くらいでしか「魚~」や「アルゴ探検隊の大冒険」はスクリーンでお目にかかることが出来なかった(プリントが汚かったのが一番の理由でしょう)ので、頑張って観に行って、「観た映画のチラシは全部集めるのだ!」という理想に燃えたものですが、「魚~」は何とか手に入れたものの、「博士」と「アルゴ」はそのあまりのお値段の高さに手が出せないまま現在に至っております。はい。
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