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2015年2月16日月曜日

コールガール/愛すべき女・女たち

1971.10.16 丸の内松竹ほか
残念ながら1週間で終了。
すっかりご無沙汰しております。楽しみにされていた方には本当に申し訳ありません。今後も(特に3月以降は)厳しい状況ですが、少し頑張りますので、よろしくお願いいたします。

エントリーはしていないものの、気の向くままに調べものはいろいろやっております。チラシの話題とはそれてしまいますが、以前「電撃脱走 地獄のターゲット」のコメント欄で出た「コールガール」「愛すべき女・女たち」の改題について中部圏の新聞広告を調べてわかったことを。

論より証拠、ということでこちらをご覧いただければ一目瞭然であります。自分の興味が70年代前半あたりの作品に行きがちなので、ブログを始めてから、この時期の新聞広告を見る機会が多いのですが、まさに「エロ・グロ」売りの時代で、特に地方紙ほどその傾向を強く感じます。観客動員数が減り続ける中でたどり着いたのがこの扇情的な売り文句な訳で、今見ると映画会社(というより興行主)の悲鳴にも思えてしまうところ。

まず、「コールガール」ですが、ネットでは東京での公開後、半年以上経って関西圏で上映、という情報もありましたが、実際には東京終了後3週あまりで名古屋にて改題による公開がされています。上映期間は1週間、これでは改題後のタイトルでの宣材は作ってなさそう。おそらく映画館は看板だけじゃないかなぁ。なまじプレスとか貼ったら、それを読んで「真相」を知ったお客さんが逃げちゃいそうだ。
1971.12.25
銀座東急・東急レックスほか

丸の内松竹は「コールガール」の後も「くたばれ!ダーリン」「昨日・今日・明日」(リバイバル)と1週間打ち切りが続き、12月も「白い肌の異常な夜」が10日で打切り、ヘプバーンの二本立てに差し換わっています。斉藤守彦の労作「80年代映画館物語」の『「ある日どこかで」物語』の章でも、80年代における丸の内松竹の”消化番組劇場”的な立場が記されていますが、この時期も同様だったのかもしれません。

愛すべき女・女たち」も予想以上にえげつない広告で、ちょっとびっくりしてしまいました。こちらは東京公開から2ヵ月後。70年代にはさすがに機を逸した艶笑オムニバス(製作は67年)なので、売り方も難しかったのでしょうが、それにしてもなぁ。

ともあれ、露悪的・冷笑的に紹介するつもりはないものの、映画が持つ「商品」という側面は冷厳として存在するわけで、まさに「チラシの裏」としてエントリーしておく次第です。