おことわり

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2013年3月31日日曜日

月刊「この映画がすごい!」創刊号

すっかりご無沙汰しております。
やはり3月は年度末だけあってバタバタです。
でもって、年度始めもいろいろあったりするので、落ち着くまではもう少しお休みさせていただきます。

それでも映画は(自分としては)観ております。
賞レースの余波か、観たい映画も多く、それなりに追っかけてたら今月は(「まどか☆マギカ」を1本として)8本、忙中閑ありとはこのことかいな。2月に観た「イオン懐かシネマ」の3本も残っているし、感想文のエントリーがどんどんズレていく。備忘録でやっているはずなのに、すでに今月の見た順番が思い出せない。やばっ。

画像は雑誌「この映画がすごい!」の月刊化時のチラシ。この雑誌もいつの間にか休刊しちゃいました。この雑誌や「ロードショー」「PREMIERE」日本版といったあたりが早々に消えたことで、映画観客の二層化(「TV局主導の話題作しか行かない人たち」と「そういった映画を嫌悪するコアな映画ファン」)が進み、この手の雑誌が取り持っていた中間層が減ってしまっているような気がします。ネットが代用・吸収しているのでしょうが。

本屋で「この映画…」の2013年度版のムックを見つけて買ってみたら、1位が「桐島」になっていました。「秘宝」じゃないんだから、ミーハーの意地を見せてよ。

2013年3月18日月曜日

アウトロー/ゼロ・ダーク・サーティ

2月に見た映画の続き。

アウトロー」。映画が終わって「やっぱ悪党が『法を超えた裁き』を受けるのは採石場だよなぁ。」と思った瞬間、オープニングのスコープ付ライフルによる殺人、刑事の薬莢の拾い方、リーチャーと犯人たちとの電話のやり取り(あちこち連れ回して疲れさせて殺すんだろう)…と劇中の数々のシーンがフラッシュバックし、「いやぁ『ダーティハリー』っすなぁ」と、おのれの貧弱な映画体験から勝手に解釈して、ひとりニヤニヤしてしまった。

「ダーティハリー」かどうかは別として、70年代あたりのアクション映画の小気味良さが全般に溢れていて、これは楽しめました。敵陣に車を逆走させて特攻する姿も宇宙飛行士が大気圏に突入する感じで堪らんです。後を守るのがロバート・デュバルというのも嬉しい。

「アウトロー」のチラシは2種類とも原作本(講談社)の表示がありません。日本での知名度が低くて邦訳が遅れてしまったのは仕方ないにしても、トム・クルーズほどのスター作品で、この辺のアライアンスが出来ていないのは失態では。映画業界、出版業界の低迷の一端を垣間見た気がします。


ゼロ・ダーク・サーティ」。冒頭「実話に基づく」ではなく、「関係者の証言に基づく」とテロップが出たところで、「大人の事情」感がひしひしと。

キャスリン・ビグロー作品は「ハートブルー」と「ハート・ロッカー」しか観ていませんが、前2作と違ってドキュメンタリー・タッチの演出で、あまり切れがない感じ。容疑者の取調べとかも「関係者の証言」だとこのレベルなんでしょうか。ケーブルテレビの有料放送で充分な内容で、映画にしたのは「初物」として取材費がかかっているからじゃないの?と思ってしまいました。それでいて真相が明らかになっていくのはまだまだこれからかと。

それにしてもここで描かれているビン・ラーディン発見の経緯(本当かどうか分りませんが)を観て頭に浮かんだのは、「カリオストロの城」の銭形警部の名台詞、「ルパンを追っててとんでもないものを見つけてしまった。どうしよう。」でありました。

そんなことをぼんやり考えているうちに、銭形警部役の納谷悟朗さんの訃報に接しました。少々場違いで恐縮ですが、御冥福をお祈りいたします。

2013年3月10日日曜日

名作シネ・ロマン・フェア

御案内が遅くなりましたが、映画チラシのまとめサイトの先駆者、「映画の時間ですよ!!Part2」とリンクさせていただきました。キャグニーさん、今後ともよろしくお願いいたします。

三越名画劇場のカレンダーを調べて気づいたのが、札幌における名画上映への取り組みの早さ。以前も書いたようにヘラルド・クラシックスを収集テーマにしていて、その過程でシネマアポロン(札幌)で行われていた「名作シネ・ロマン・フェア」を知り、こちらにも手を出していたのですが、てっきりヘラルド・クラシックスの関連上映だと考えていました。

ところが、「名作シネ・ロマン・フェア」の開催は1981年11月から。ヘラルド・クラシックスの第1弾であるゴールデン・シアターが銀座文化で始まったのが1985年ですから、4年も早い。

権利は?素材は?と思ったのですが、新聞広告に「16mm版上映」と書かれておりました(チラシには記載なし)。

70~80年代にSABホール等で行われた大阪のシネサークルの上映会でも16mm版の上映はあったのでしょうが、こっちは映画館ですからね。そんなこともあったのかと、ちょっと驚きました。

ただ、映画館とはいっても、このシネマ・アポロン、Wikipediaの記事によると名画座として営業していて、かなり小規模だったようです。以前偶然入手した「ジェット・ローラー・コースター」のチラシを見ると、センサラウンド上映ができなかったようで、おそらくスピーカーが入りきれなかったのかも。まぁここまで修正するなら70mmマークも塗りつぶして欲しいところでありますが。

ともあれ、例によって不完全ではありますが、「名作シネ・ロマン・フェア」をこちらにまとめてみました。

ヘラルドがクラシック作品を大量に買い付けたのも、こういった上映会が行われていたことが背景にあったのかな、と思います。ラインナップも結構似通っていますし。

2013年3月4日月曜日

幸福の黄色いハンカチ

通常版。基本の1枚。
札幌三越版の上映作品リストを作っていて、つくづく感じたのが高倉健の強さ。
三越名画劇場では1980年代に92本の作品を上映していて、うち7本が健さんの主演作なのですが、3ヶ月以上ロングランしている作品が4本もあります。

ということで、札幌三越のオープニング作品にもなっている「幸福の黄色いハンカチ」をこちらにまとめてみました(札幌三越版は所有していません。念のため)。

年末年始に実家から持ち帰ったものと合わせ、だいたい揃ったかなぁ(「ロッキー」と二本立になっているものは、当時は不要と思って譲ってしまい、持っていません。失敗)、場面写真は3種類かなと思っていたのですが、ここにきてポスターを複写したと思しき16mm版を発見・入手、4種類目の写真を確認いたしました。

クライマックスを宣伝ビジュアルに用いたことについては、リメイク版公開時の山田監督のインタビューがこちらに残っていますが、松竹宣伝部の方が反対していたとは。「同じ映画を何度でも観たくなること」についての山田監督の言葉を読むと、監督の自信・信念が伝わってきて、公開する前からエバーグリーンとなることを宿命づけられていたのかなぁと感じます。

ちなみに4枚の写真、背景もそうですが、実際の映画の場面とも微妙に違っています。監督生活50周年を記念して発売されたDVDマガジンの創刊号(790円!)にて視聴・確認して分ったのですが、それはそうと、やっぱ面白いわこの映画。最後のハンカチの見せ方もうまいし。mamiyaさんがこの作品の倍賞千恵子の演技を褒めておられましたが、倍賞千恵子に脈あり、と分った後の健さんの表情もたまりませんね。

2013年3月2日土曜日

恋のロンドン狂騒曲


2月に観た映画。

週末に時間が空いて、シネコンでこの映画と「かぞくのくに」(キネ旬第1位)、今週で終わるので、どちらを観ようかと、一瞬迷ったのだけれど、ウディ・アレンに軍配。

ふがいない僕は空を見た」の感想で「こういう(真面目な)テーマは『笑い飛ばして』欲しい」と書いたのだけれど、その時に思い出したのが、学生時代に観た「ハンナとその姉妹」でウディ・アレン扮する病気恐怖症の男が映画館でマルクス兄弟の「我輩はカモである」を観て人生を悟るシーン。劇中のアレンほどではないにしろ、当時の自分にとって「救い」になったシーンで、「かぞくのくに」よりコチラを選んだのも、その時は意識していなかったけれど、いまだにあの映画に影響されているんだろうなぁ、と思った次第。三つ子の魂百までというか、進歩がないと言われればそれまでなんですが。

で、この映画ですが、結構意地悪というか、皮肉っぽいというか、「恋愛なんて所詮オカルトよ。」と言わんばかりの物語展開。ハイソな方々が右往左往する様は相変わらずで、つい「上流階級アホウレース」という言葉が頭をよぎりますが、セレブな俳優陣が楽しそうに演じているのを観ていると、ニヤニヤしつつもニコニコしてしまいます。こちとら極東の一庶民に過ぎないのになぁ。

A5二つ折りの裏面
石川三千花、健在。
ジョシュ・ブローリンの浮気相手の女優さんが魅力的だったので、家に帰って調べてみたら、「猿の惑星創世記」にも出ていたフリーダ・ピント。「猿」の時もこの女優がいいと思っていたじゃん、ボケが進んでるな、でも若返ってねぇか?と、よく見たらこの作品が「ミッドナイト・イン・パリ」はおろか「猿」より前に作られていたことを知った次第。「ミッドナイト…」のオチの後味のよさはこの作品が不評だったからかしらん。

ピント嬢の情報をさらに追いかけると、一昨年に名前だけは知っているマイケル・ウィンターボトム監督の「トリシュナ」が東京国際映画祭で上映されていました。この映画、トマス・ハーディ原作「テス」の舞台をイギリスから現代のインドに移して…って、ナスターシャ・キンスキー様と同じ役ですか!

その昔ナス・キンに一目惚れしてみゆき座へ行き、ピエール・ポルトのイメージ曲入りの サントラLPを買った人間としては、ぜひ観てみたいのですが、残念ながら劇場公開はなく、来月DVDが出るだけの模様。しかも発売元は「脱衣麻雀秘密倶楽部 闇金業者の罠」とかを製作・販売している会社で、いやそれもちょっとそそられるんですが、何だかなぁ。

「勝負はこれからよ!」という懐かしい声が耳元でリフレインするのでありました。