おことわり

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2013年4月28日日曜日

小さな恋のメロディ

ヤフオクをウォッチしていると、時々自分の思い込みが間違いだったことに気づくことがあります。

最近も「小さな恋のメロディ」のこのB5柄に封切日(1971年6月26日)付けで大阪の東宝敷島のスタンプが押されたチラシを入手して、認識を新たにした次第。封切の段階で作られていたんですね、これ。

この作品が日本で大人気だったのは有名な話(自分も日曜洋画劇場を観て惚れたクチ)ですが、東京地区の主な上映履歴を簡単にまとめますと(チラシはこちら)、

ニュー東宝 1971.6.26から20週
スキヤバシ映画 同年12.4から3週
江東リッツ 同年12.25から4週
TYチェーン 1972.318より「初恋」と二本立て
第1回リバイバル スバル座で1974.6.29から6週
第2回リバイバル ニュー東宝シネマ1で1976.6.26から2週
第3回リバイバル ニュー東宝シネマ1で1978.6.3から3週
※他にも「ベンジー」との二本立て等、散発的な二番館での公開あり。

といった感じで、この柄のチラシは江東リッツで封切られたものが最初だと思っていました。何でアンコール公開のムーブオーバーの段階で、と思っていたのですが、そうか、最初から作っていたのか。ちなみにスキヤバシ映画はその後のニュー東宝シネマ2ですが、大映の封切館から東宝洋画系の封切館に転向した第1作がこの作品でした。この段階で出ていてもよさそうなのですが、見かけないですね。

初公開版といえばこの柄。リンゴを型抜きしたレア版が
有名ですが、人気が高くてなかなか手に入りません。
この「緑柄」が悩ましいのはリバイバルでも使われていることで、スクリーンの「チラシ大全集」でもP142、1976年で紹介されています。ネットでも地方版(名宝スカラ座等)でこの柄が出品されているのを見かけますが、この時期ということなんでしょうかねぇ。時期がはっきりした「緑柄」をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませ。

こういったヘラルドの変則的な流用は他に先例があるのですが、それは別の機会にということで。

今回入手したスタンプ版は残念ながら三つ折にされていて(封筒に入れるため?)、折れていないものが欲しいものですが、江東リッツも二つ折りにされているものが多い気がしますし、かなり難しいかも。リンゴ型もいつかはなんとかしたいんですが。

H25.9.29追記 TYチェーンの公開状況の記述に誤りがありましたので、修正しました。詳細はこちら。

2013年4月21日日曜日

とりあえず画像の追加など。

1935年9月公開。
小型の蛇腹折り
ご訪問ありがとうございます。
なんだかんだと忙しさが続いており、書きたいことはいろいろ頭に浮かぶのですが、きちんとした文章にする時間と気力がなく、再開は月末の連休からとさせていただきます。

とはいえ何もしないのもどうかと思うので、検索で訪問いただくことが多い、毛利彰ジャクリーヌ・ササールについて発見・入手した画像を追加いたしました。「マルクスは兄弟だった。」のイラストも毛利氏のものだったとは。今ごろ気づいたのがちょっと悔しい。

画像は「噫無情」。戦前のハリウッドによる「レ・ミゼラブル」の映画化で、ジャン・ヴァルジャンをフレドリック・マーチ、ジャヴェールをチャールズ・ロートンが演じております。

昨日ナイトレイさま目当てに柄にもなく「アンナ・カレーニナ」を観に行ってきたのですが、場面転換の演出が舞台劇の手法をとりいれていて、件の「レ・ミゼラブル」もこういうやり方を考えてくれればなぁ、と思ってしまいました。

それではまた近いうちに。