おことわり

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2012年7月29日日曜日

崖っぷちの男(CBCラジオタイアップ)

映画の感想も書いたところで、「崖っぷちの男」のタイアップ版チラシをご紹介。
チョコさん、交換いただきありがとうございます。

名古屋のCBCラジオの番組「つボイノリオの聞けば聞くほど」とのコラボチラシで、オリジナルのチラシを表も裏もなぞった、凝ったつくりになっていますが、紙質はこっちの方が本家よりいいですね。ちなみに番組のブログの6月15日のエントリーにこのチラシの撮影風景が掲載されています。

そういや昔、ビックリハウスあたりに映画のパロディポスターとか載っていたなぁ。「セクシー・ドライバー」とか。番組のサイトのトップページも「風と共に去りぬ」のパロディになっていて、好きなんだろうな、こういう企画が。

つボイノリオといえば、「金太の大冒険」が有名ですが、こちらの曲もインパクトがありました(「燃えよドラゴンズ!」やタイムボカンシリーズで有名な山本正之の作詞作曲)。やはり地元でしっかり活躍されているんですね。

仕事が外回りなので、名古屋にいた時も車でラジオは聞いていたはずなんですが、この番組は覚えていないです。当時は民放を聴かなかったのかな。

20周年だそうですが、ラジオの朝番組って長寿番組が多いですね。TBSの大沢悠里にしろ、ABCの道上洋三にしろ。これからも頑張ってほしいです。

それにしても、名古屋は独自のタイアップチラシが多いところだと思ってましたが、ここまで作り込んだモノは見たことないです。

映画の出来はちょっと残念でしたが、こっちは大傑作!

崖っぷちの男/裏切りのサーカス

三連休に観た2本。
「面白そうな映画」が必ずしもイコール「面白い映画」とはならないのが難しいところで、「崖っぷちの男」もそんな残念な作品でした。

設定とキャストから、インディ系の新鋭にメジャーが金を出したのかな、と思ったのですが、観終わってパンフを読むと、10年くらい眠っていた脚本なんだそうで、さもありなんという感じでした。

展開にこれといったひねりが無く、特に敵役のエド・ハリスの後半の動きは主人公をサポートしているとしか思えない馬鹿っぷり。脇役(TVリポーターや観衆)の描き込みが足りないのも不満です。

主役の二人も魅力があまり感じられず。前から疑問に思っているのですが、サム・ワーシントンってどこが良くて評価が高いんですかね。影の薄いデニス・クエイドあたりをさらに希釈した感じなんですが。

監督はドキュメンタリー畑の新人だそうで、「CG使いましたぁ」的なシーンが無いのは良かったんですけどね。物語の行方よりエド・ハリスの痩せ方のほうが心配になる映画でした。

続けて「裏切りのサーカス」を。懐かしや、ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化ですが、スマイリー・シリーズは読んでないです。

こちらは70年代ムードあふれる雰囲気と癖のある俳優陣が揃っていて見応えありました。
結構複雑な話で、現在と過去の描写も行き来しているので、正直なところ、話が掴めなかった部分が無いことも無かったですし、クライマックスの選曲もちょっと?でしたけれど、謎解きや含みのある会話の「イギリス的嫌らしさ」が、「ゴーストライター」同様、これが結構快感でして。

まぁ、「崖っぷち」の後なので、相対的な満足度が断然上がっているのもあるんでしょうけれど、かなり楽しめました。

KGBエージェントの妻役の女優さんが短い出演ながらなかなか魅力的だったのですが、さっそく「ウルヴァリン」の続編の話が出ているそうで、これも楽しみ。

2012年7月22日日曜日

時計じかけのオレンジ(イベント上映版)

関西エキプ・ド・シネマのエントリーで情報提供をお願いしましたところ、さっそくチョコさんより第26回「現代ドイツ映画祭」、第28回「ソビエト4大作家展」、第35回「R.W.ファスビンダー特集」の画像を提供いただきましたので、追加登録させていただきました。いつも本当にありがとうございます。やっぱりまだまだあるものですね。皆さまも何かお持ちでしたら、ぜひご連絡をお願いいたします。

 「タイム・アフター・タイム」に触れましたので、主演のマルコム・マクドウェルといえばこの作品、ということで、「時計じかけのオレンジ」のイベント上映版を。状態が悪いのが残念ですが、ご勘弁ください。

このチラシも「北国の帝王」と同様、イベントに映画の試写会が付いているもの。初公開(1972年4月)の時ではなく、1979年夏にリバイバル上映された時のものです。キューブリックと蜜月のワーナーとしては、前年のSFブーム(スター・ウォーズ、未知との遭遇)にのってリバイバルされた他社の「2001年宇宙の旅」がヒット、新作「シャイニング」も控えている状況でしたから、絶好のタイミング、というところでしょうか。当時「ぴあ」がやっていた「もあテン」(旧作公開のリクエスト)でも上位にランクされていたように記憶しています。
B5二つ折りの見開き

イベントの方ですが、FM東京でAIWAでアドベンチャーと来ると、自分は松任谷由実の「サウンドアドベンチャー」を思い出してしまうのですが、調べましたところ、前史として1977年10月から土曜の午後3時に「サタディアドベンチャー」という番組が始まっており、司会者や放送時間が変わるうちに番組のコンセプトも変わり、ユーミンの番組になっていたようです。

で、初代パーソナリティの小林亜星(!)に変わって78年10月頃から司会をしていたのが、今野雄二で、当時の新聞記事(あの頃は1週間のFM番組表が載っていましたね)によると海外のコンサートライブ音源を直輸入してオンエアする番組だったようです。当時の自分は午後1時からの「コーセー歌謡ベストテン」は結構マジメに聞いていましたが、シリア・ポールの「DIATONEポップスベストテン」あたりで興味喪失、この時間帯はテレビに行っちゃってましたので、記憶にないです。
裏面はラジカセ(70年代
後半からステレオ化して
いきました)の広告です。

イベントの第一部は当時AIWAのラジカセのCMソングを歌っていた町田義人(「戦士の休息」は今でもカラオケのネタにしています)のコンサートで、デ・パルマだのトーキング・ヘッズだのといった方面がお好みの今野氏としては、スポンサーの意向とはいえ、畑違いのお仕事だったかもしれません。ひょっとすると、その交換条件で「時計じかけ…」の試写を組み込んだのかも。

それにしてもこの「アドベンチャーオデッセイ」、Vol.2とあるのですが、”1”は何だったのでしょうかね。
映画とは限らないでしょうけれど、ちょっと気になるところです。

例によって、ではございますが、もしご存知の方がいらっしゃれば、情報を連絡願います。


2012年7月21日土曜日

オルカ

ビラチラシもふだん手を出さないのですが、これはちょっと面白かったので。
「キングコング」直後らしく、美女と怪獣の構図。
リチャード・ハリスは無視の方向で。

鳥取の映画館の発行で、サイズはB6二つ折り。見開きは「友よ静かに死ね」と「華麗な関係」の二本立ての紹介で、”5月21日より”とあるので、通常より1ヶ月遅れといったところでしょうか。

このチラシではじめて知ったのですが、「オルカ」って77年夏公開を予定していたんですね。ビラものでこれだけ早く作られているのも珍しいかも。

「スター・ウォーズ」の全米公開はこの年の5月25日(ジョージ・ルーカスがSWの興行の失敗を怖れて封切時にハリウッドにいなかったという話も有名)、「オルカ」は7月15日ですので、「スパックロマン」という発想が生まれる前のチラシということになります。

裏面。写真がなぜか「サスペリア」のジェシカ・ハーパーに
なっているのが、当時の情報の少なさをうかがわせます。
もともと東宝東和は「キングコング」「オルカ」「ホワイト・バッファロー」をラウレンティスによる動物パニック3部作として売り込もうとしていたらしいのですが、結局はバラバラな売り方をされています。

どうしてそうなったかは分かりませんが、アメリカでのSWの大ヒット、日本における「サスペリア」のヒット、そして「大観衆のいるスタジアムに飛行船が突っ込む」という絵的には「パニック映画」である「ブラック・サンデー」の公開中止といった事態で、この夏に「パニック映画」のトレンドが完全に下り坂になったことが大きいのではないでしょうか。

素人の想像の域を出ませんが、「オルカ」が日本で公開された12月の時点では、SPACという造語をひねり出し、SWという虎の威を借りないと押せなかったのかなぁ、と考える次第です。

2012年7月15日日曜日

タイム・アフター・タイム/ピルクスの審問

対象を広げすぎると収拾がつかなくなるので、ホール版や地方版はなるべく手を出さないようにしているのですが、何かのきっかけでハマってしまうことがままあるわけでして、SABホールを集めるようになったのも、このチラシがきっかけです。

ムックかショップのカタログか何かの広告にチラッと一部が写っていて「なんだろう」と思ったのがきっかけだったように思います。「タイム・アフター・タイム」は好きな映画でしたし、「ピルクスの審問」というタイトルは初耳で、その時に何かした訳ではなかったものの心のどこかにスイッチが入ってしまったんでしょう。

で、関西に住んでいる時に、ショップで何となく集め始めたのですが、ヘラルドクラシックスやIP作品にのめりこんでいるうちに北浜の三越劇場やSABホールといったところに関心が湧いて、「まぼろし映画館」というサイトにたどり着いたのが運のつき。積極的に集めはじめてしまいました。ホール系では人気の青梅や越谷、豊中といったものはほとんど持っていないんですが、どうしてこうなってしまったんだか。

せっかくなので、このチラシを企画した「関西エキプ・ド・シネマ」の独自柄のチラシをこちらでまとめてみました。必ずしも毎回独自柄を発行していたわけではないので、全貌がわからないのですが、ここにない独自柄をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報提供をお願いします。というか、「関西エキプ・ド・シネマ」の情報自体がネットでは全くないのが現状で、もうちょっと何とかならないかと思います。

それにしてもデビッド・ワーナー(「タイタニック」でいきなり再会したときは、すごく嬉しかった!)をここまで大きく扱ったチラシなんて他にないですよね。それだけでも個人的には価値大です。

※H24.7.21追記 チョコさんより第26回「現代ドイツ映画祭」、第28回「ソビエト4大作家展」、第35回「R.W.ファスビンダー特集」の画像を提供いただきましたので、追加させていただきます。ありがとうございました。

2012年7月14日土曜日

幸せへのキセキ

先週は東京へたどり着けず、やむなく途中下車。駅のそばの映画館へ。
見逃すと終わってしまう「幸せへのキセキ」を。

アクション系のスターが、シングル・ファーザーの再起の道のり(実話)を演じる「幸せシリーズ」の第2弾、と映画会社(別だけど)が考えたのかどうか知りませんが、どうしてこんな邦題にしたんですかね。全米公開前に起きた事件が影響しているという説もあるようですが、原題の「動物園を買いました」ではダメなんでしょうか。宣伝のビジュアルも「動物園もの」であることを避けているようで、ちょっと不可解です。

映画そのものは、手垢がついたようなハッピーエンド物語を後から参加したキャメロン・クロウの作家性が加わることで、グッと清涼感がアップした感じです。主人公の息子とエル・ファニングとの恋話やあのラストは彼ならではの芸当ではないでしょうか。それにしてもE.ファニングって「SUPER8/スーパーエイト」の時は結構売りこまれていたような気がするんだけど、もう御用済みなんですかね。もったいない。

ただ、よく分からなかったのがスカーレット・ヨハンソン演じる飼育員の役位置。ひょっとすると動物園ファンのスーパーの店員と「入れ替えた」のかもしれません(実際の飼育員は太った人らしい)が、話の流れ的に主人公と飼育員との恋愛は必要ないように思えますし、わざわざ彼女を使う理由も感じられませんでした。マーケティングって奴なんですかね。

偶然ではありますが、観た日付が映画の中の動物園の開園日と同じ日だったのもちょっと嬉しいことでして、気持ちよく映画を観ることができ、上映前の時間つぶしに買ったいしいひさいちのデビュー40周年の特集本も大充実で大当たり、と終わってみればいい1日でありました。

2012年7月12日木曜日

北国の帝王

アーネスト・ボーグナインが亡くなった
片面二つ折り。実物は下に
広告もあるのですが、スキャン
しきれず省略しました。・

95歳だから大往生ということになるのでしょう。自分が最後に観た出演作はアンドリュー・ニコル監督の「ガタカ」の掃除夫役で、続く「シモーヌ」でもチラッとお遊びで写真が使われていたので、今回の「TIME/タイム」も何かあるのかなと思っていたのですが、見逃してしまって確認できなかったのが残念で、それ以上に「RED/レッド」に出ていたのを知らなかったのが悔しいです。

画像はチラシというより式次第だと思いますが、73年の冬にプロ野球の表彰式と併せて行われた「北国の帝王」の試写会のもの。

「何だかなぁ」という組合せですが、考えてみると、子どもの頃の自分にとっての「大人」とは、この時代のプロ野球選手の不敵な面構えであり、E.ボーグナインが活躍した60年代後半から70年代前半に、ペキンパー、アルドリッチ、フランケンハイマー、シーゲルといった監督たちの男性映画で主役を張った男優たちとどこか被る気がしてなりません。

プロ野球の世界もその後、原や荒木に代表されるいかにも「リトル・リーグ育ち」的な毛並みの良さそうなアスリートたちが主役となり、「大人」達は少しづつ消えてしまいました。ハリウッド映画も彼らを軸に据えた映画は早々になくなってしまい、その後に映画を観るようになった自分にとって、上述の監督の作品のほとんどを映画館で観ることができなかったのがいまだに悔しくて仕方がありません。

だらだらと泣き言めいたことばかり書いてしまいました。ボーグナインが「ワイルドバンチ」で、仲間の死を悼もうとするのを「賛美歌を歌おう、捕まるまで」と言って制したのを思い出し、この辺で終りにします。ハリウッドもたまにでいいから、落合博満のような存在感のある面構えが出てきて欲しいと念じつつ。

ダッチ・エングストロームさま、安らかにお眠りください。

2012年7月9日月曜日

史上最大の作戦(77R)

せっかくなので東宝東和がらみで一本。
自分の東和初体験はラウレンティス版の「キングコング」で、「白昼堂々戦闘機わしづかみ」の広告に乗せられたのですが、映画自体には結構感動したというのが正直なところで、その話をするたびに同級生からバカにされたのを覚えています。着ぐるみだったなんて気づかなかったし、思えばウブでしたな。

むしろ「ダマされた!」と思ったのは翌年の「史上最大の作戦」のリバイバルの方。看板やポスターのビジュアルを観ててっきりカラー作品だと信じこんでいて、映画が始まっても「なかなかカラーにならないなぁ。記録映画のシーンも混ぜてるんだろうからしょうがないか。」と思っていたくらい。そのうちスター俳優が登場してもカラーにならないので、やっと「これは白黒映画だったのだ」と理解したのでありました。映画そのものは面白かったもののの、「こんなはずではなかった」と割り切れない思いをして家路に着いたことを覚えています。単に自分が無知なだけだったんですけどね。

その後チラシを集めはじめ、このチラシはカッコよくて、入手できた時はすごく嬉しかったのですが、数年経って、「カラー作品」と書かれた部分が塗りつぶされていることに気づきました。
通常は「カラー作品」のところが
黒く塗りつぶされています。

裏面のタイトル右下の東和マークの横が該当箇所なのですが、たまたまショップ経由でまとめて入手したチラシにスミ塗りがなく、「あれっ」と思って持っていたのを見直して発見した次第。この時は「映画会社から直接出たチラシなので、修正されてないんだな」と思っていたのですが、どうやらこの新宿プラザ劇場版のように、映画館でも出回っていたようです。

実際のところ、これは「騙し」というよりは「ミス」なわけで、同じようなことはヘラルドで1989年にリバイバルされた「昼下りの情事」でも起きています。

これを発見した時は、観たときの悔しさ(?)もあってか、妙に嬉しかったことを覚えています。こういう些細な喜びで、ますますこの趣味にはまってしまう訳で、因果なものですね。

個人的に「史上最大の作戦」は、サントラ(20世紀FOXレコード)のマーチがエンディングでかかったもの(ミッチ・ミラー合唱団)と違ったりするなど、いろいろな意味で「勉強になる」ことが多かった作品でもあります。

2012年7月8日日曜日

残念

大枚はたいて購入し、多少
は予習してたんですけどね。
昨晩あたりから以前紹介した「ロードショーとスクリーン 外国映画ブームの時代 」がらみの検索によるアクセスが増えていて、ひょっとして昨日のギャラリートークのレポを期待している方がいるのかも知れないのですが…

残念ながら参加できませんでした。
行く気は満々だったんですが、電車代をケチって東北本線にしたのが運の尽き。信号機の故障が長引いて 県内を出ることもできず。新幹線(各駅は1時間に1本しかない)に乗り換えても間に合わない時間になってしまい、泣く泣くあきらめることに。

司会を務めた方のブログを読むと、かなり盛り上がっていたようで、行きたかったなぁ…

2012年7月7日土曜日

ダークネス

「別離」に行くついでに立ち寄ったシネコンでアナザーの3種類目を確保。
2種類目に混ぜて置かれているようで、こういうケースはネットで情報がないとなかなか気がつきません。

この手の紛れ込み別柄の元祖は「ダークネス」(2003年公開)の「びっくりチラシ」だと思うのですが、この頃は口コミ情報が中心で、ネットによる情報の拡散は今ほどではなかったように思います。一時期は結構高値で取引されていましたが、現在はどうなんでしょうか。

これに限らず「レアもの」って、配布が終わるまでは仲間うち以外には黙っているのが、(その是非は置いといて)不文律としてあったような気がするのですが、ネット社会になって誰もが情報発信、オークション出品できるようになると、その辺りの「囲い込み」が機能しなくなりつつある様にも思います。自分は「情弱」の部類(「L」の微笑チラシも取り損ねていまだに所有していない)なので、ありがたい部分もあるのですけど。

そう考えると、アナザーの1種類目のコピーが「解禁」というのも何だか皮肉な話です。まぁ自分のようなジジイはこの種の映画のマーケットからいえば部外者なんですが、本来の客層にこのマーケティングが届いているのかちょっと気になるところでもあります。

「レイプゾンビ」や「骨壷」あたりのレアチラシ騒ぎは地下アイドルと組んでいるという時点で寂しさを禁じえませんし(と書いても欲しくなるのがコレクターの性で我ながら困ったもの)、「リング」「呪怨」をヒットさせた一瀬隆重のプロダクションが法的整理に入ったというニュースを知ると、Jホラーも厳しい局面に入ったのかなと感じるこの頃です。

2012年7月5日木曜日

ネイビーシールズ


週末をはさんでPCの不具合が続き、エントリーが途絶えていてごめんなさい。
NTTさんと何度もやり取りをした挙句に判明した原因は、6年ほど前に何とはなしに入れたものの、ほとんど役に立っていなかった2chのブラウザでした。削除したらエラく快適。これが本当の「2ちゃんねるの呪い」ってものでしょうか。

仕事もちょっとバタバタで、エントリーの頻度も下がるかもしれませんが、気長にお付き合いいただければ幸いです。

週末に観たのは「ネイビーシールズ」。思わずチャーリー・シーンとマイケル・ビーンの顔が並んだチラシが頭に浮かんでしまいますが、あれももう22年前になっちゃうんですね。

出演者も武器も本物、というのが売りですから、全面協力した米軍のプロパガンダ全開な訳でして、その辺に突っ込むつもりはなかったのですが、それにしても容赦ないです。昨年「世界侵略:ロサンゼルス決戦」を観た時に、「この武器、実際には人に向けてるんだよなぁ」と思ってちょっとだけゾッとしたのですが、ここまで見せつけられると言葉が出ません。「駆除」「掃討」といった感じに相手を叩きのめしていきます。

「本物」の行動の手順がちょっと見れればなぁ、くらいの期待だったのですが、捕虜奪還のミッションがその辺を上手く描いていたものの、その後の展開は単なる勧善懲悪アクションになってしまって工夫が感じられなかったのが残念。ミリタリー・マニアの方はいろいろ面白いんだろうけれど、その手の興味がそれなりにないと、映画としての厚みはないだけにキツイですね。

それにしても「最前線物語」で「殺人ではない。ただ殺すだけだ。」と言っていた頃からは、意味するところは同じとはいえ、ずい分と様相が変わったんだな、と思いました。もちろん、この作品で米国の意を体現している兵士たちも、実際には先日観た「キラー・エリート」で、クライヴ・オーウェンが新入りに言った「殺人は殺してからが辛い」(だったかな?)みたいな所があるのでしょうが。