三連休に観た2本。
「面白そうな映画」が必ずしもイコール「面白い映画」とはならないのが難しいところで、「崖っぷちの男」もそんな残念な作品でした。
設定とキャストから、インディ系の新鋭にメジャーが金を出したのかな、と思ったのですが、観終わってパンフを読むと、10年くらい眠っていた脚本なんだそうで、さもありなんという感じでした。
展開にこれといったひねりが無く、特に敵役のエド・ハリスの後半の動きは主人公をサポートしているとしか思えない馬鹿っぷり。脇役(TVリポーターや観衆)の描き込みが足りないのも不満です。
主役の二人も魅力があまり感じられず。前から疑問に思っているのですが、サム・ワーシントンってどこが良くて評価が高いんですかね。影の薄いデニス・クエイドあたりをさらに希釈した感じなんですが。
監督はドキュメンタリー畑の新人だそうで、「CG使いましたぁ」的なシーンが無いのは良かったんですけどね。物語の行方よりエド・ハリスの痩せ方のほうが心配になる映画でした。
続けて「裏切りのサーカス」を。懐かしや、ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化ですが、スマイリー・シリーズは読んでないです。
こちらは70年代ムードあふれる雰囲気と癖のある俳優陣が揃っていて見応えありました。
結構複雑な話で、現在と過去の描写も行き来しているので、正直なところ、話が掴めなかった部分が無いことも無かったですし、クライマックスの選曲もちょっと?でしたけれど、謎解きや含みのある会話の「イギリス的嫌らしさ」が、「ゴーストライター」同様、これが結構快感でして。
まぁ、「崖っぷち」の後なので、相対的な満足度が断然上がっているのもあるんでしょうけれど、かなり楽しめました。
KGBエージェントの妻役の女優さんが短い出演ながらなかなか魅力的だったのですが、さっそく「ウルヴァリン」の続編の話が出ているそうで、これも楽しみ。
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