対象を広げすぎると収拾がつかなくなるので、ホール版や地方版はなるべく手を出さないようにしているのですが、何かのきっかけでハマってしまうことがままあるわけでして、ＳＡＢホールを集めるようになったのも、このチラシがきっかけです。ムックかショップのカタログか何かの広告にチラッと一部が写っていて「なんだろう」と思ったのがきっかけだったように思います。「タイム・アフター・タイム」は好きな映画でしたし、「ピルクスの審問」というタイトルは初耳で、その時に何かした訳ではなかったものの心のどこかにスイッチが入ってしまったんでしょう。
で、関西に住んでいる時に、ショップで何となく集め始めたのですが、ヘラルドクラシックスやＩＰ作品にのめりこんでいるうちに北浜の三越劇場やＳＡＢホールといったところに関心が湧いて、「まぼろし映画館」というサイトにたどり着いたのが運のつき。積極的に集めはじめてしまいました。ホール系では人気の青梅や越谷、豊中といったものはほとんど持っていないんですが、どうしてこうなってしまったんだか。
せっかくなので、このチラシを企画した「関西エキプ・ド・シネマ」の独自柄のチラシをこちらでまとめてみました。必ずしも毎回独自柄を発行していたわけではないので、全貌がわからないのですが、ここにない独自柄をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報提供をお願いします。というか、「関西エキプ・ド・シネマ」の情報自体がネットでは全くないのが現状で、もうちょっと何とかならないかと思います。
それにしてもデビッド・ワーナー（「タイタニック」でいきなり再会したときは、すごく嬉しかった！）をここまで大きく扱ったチラシなんて他にないですよね。それだけでも個人的には価値大です。
※H24.7.21追記 チョコさんより第26回「現代ドイツ映画祭」、第28回「ソビエト４大作家展」、第35回「R.W.ファスビンダー特集」の画像を提供いただきましたので、追加させていただきます。ありがとうございました。
4 件のコメント:
こちら久しぶりの投稿になります。チョコです。
自分も各地のホール版チラシに目がない方なので、入手の機会があればなるべくゲットするようにしてます。
関西のホール版というのは、このエキプ・ド・シネマ上映会をはじめ、独自柄が多いので割りと好きです。
何といっても色合いが独特というか、単色でも味わい深いものがありますね。
図柄も本命図柄じゃないのが多く、結構手間隙かけてるなぁと思ってます。
やはりこういう部分で惹かれちゃうのは、自分だけではないですよね。
SABホール版に関しては、他に「世界名画シリーズ」「「映画サークル希望映画鑑賞会」等、色々なシリーズがあるようですが、一体どれだけあるんでしょうか？
余談ですが、70年代後半に一時期出た東宝東和の「青年よ映画に帰れ」のコピー入りチラシシリーズ、これも以前から気になってるんですよね。
記憶に間違いなければ、「オルカ」A4版が最初の1枚だと思いますが、それ以後「鷲は舞い降りた」「ボーイズ・ボーイズ」「ドラム」等A4版にコピー文がありました。
それ以後見かけないですが、このへんも東和らしい宣伝戦略だなぁと思った次第です。
併せて、「オルカ」に、SPAC／スパックロマンという言葉が出てきますけど、結局これ一作で終わったみたいですが一体何だったのか･･･ このへんもやはり東和らしい(笑)
スパックロマン第2弾は「スター･ウォーズ」とあるのが今では笑えます。
そもそもFOX配給なのに、何故東和が宣伝してたのか良く判りませんが。
この時点ではまだ配給が決まっていなかったんでしょうか？
チョコさま、コメントありがとうございます。
返事が遅れてすみません。
ホール上映も官と民の違いがあるような気がしてまして、公共のホール上映のものは通常のチラシのデザインを少しいじった程度の「お役所仕事」が多く、つまらないように思います。
その点、ここで挙げた映画サークル等の企画上映は作り手の熱意がデザインや文章に反映していて、そこが魅力につながっているのではないでしょうか。
東和については書きたいことがいろいろあるのですが、今日はちょっと疲れておりまして、また稿をあらためてということで…
東京とかの大都市以外ではＦＯＸ映画の宣伝は東宝東和がやっていました。そのせいで「スター・ウォーズ」を先走ってスパックロマンにしてしまったのでは？
地方２本立てで、たまにＦＯＸ映画と東和の映画をやったりしていたのもそんな関係です。
渡辺屋さん、コメントありがとうございます。
なるほど、ＦＯＸとの関係は面白い着眼点かも。
「アンタとこのスター・ウォーズの公開、希望通り1年遅らせたんやから、ウチの正月作品の宣伝にちょっくら使わせてもらいまっせ」（なぜか関西弁）くらいのやり取りがあったら面白いんですが、それはないか。
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