自分の東和初体験はラウレンティス版の「キングコング」で、「白昼堂々戦闘機わしづかみ」の広告に乗せられたのですが、映画自体には結構感動したというのが正直なところで、その話をするたびに同級生からバカにされたのを覚えています。着ぐるみだったなんて気づかなかったし、思えばウブでしたな。
むしろ「ダマされた!」と思ったのは翌年の「史上最大の作戦」のリバイバルの方。看板やポスターのビジュアルを観ててっきりカラー作品だと信じこんでいて、映画が始まっても「なかなかカラーにならないなぁ。記録映画のシーンも混ぜてるんだろうからしょうがないか。」と思っていたくらい。そのうちスター俳優が登場してもカラーにならないので、やっと「これは白黒映画だったのだ」と理解したのでありました。映画そのものは面白かったもののの、「こんなはずではなかった」と割り切れない思いをして家路に着いたことを覚えています。単に自分が無知なだけだったんですけどね。
その後チラシを集めはじめ、このチラシはカッコよくて、入手できた時はすごく嬉しかったのですが、数年経って、「カラー作品」と書かれた部分が塗りつぶされていることに気づきました。
通常は「カラー作品」のところが 黒く塗りつぶされています。 |
裏面のタイトル右下の東和マークの横が該当箇所なのですが、たまたまショップ経由でまとめて入手したチラシにスミ塗りがなく、「あれっ」と思って持っていたのを見直して発見した次第。この時は「映画会社から直接出たチラシなので、修正されてないんだな」と思っていたのですが、どうやらこの新宿プラザ劇場版のように、映画館でも出回っていたようです。
実際のところ、これは「騙し」というよりは「ミス」なわけで、同じようなことはヘラルドで1989年にリバイバルされた「昼下りの情事」でも起きています。
これを発見した時は、観たときの悔しさ(?)もあってか、妙に嬉しかったことを覚えています。こういう些細な喜びで、ますますこの趣味にはまってしまう訳で、因果なものですね。
個人的に「史上最大の作戦」は、サントラ(20世紀FOXレコード)のマーチがエンディングでかかったもの(ミッチ・ミラー合唱団)と違ったりするなど、いろいろな意味で「勉強になる」ことが多かった作品でもあります。
2 件のコメント:
「昼下りの情事」のチラシは、ミス版・墨乗せ版・修正版と結局三種類になりましたね。たぶんカラーと入って墨で消してない物が少ないと思います。
HPアドレス間違いで「トゥーム・レイダー」のチラシも何種類か出ています。墨消しだったり、修正版だったり、間違ったままだったり、表と裏のアドレスが違っていたり。その部分以外は同じなんですけど。
最近だと「預言者」のチラシがスクリーンサイズを間違えてましたが、東京より遅れてこちらで公開した時には何故かスクリーンサイズの間違っている初期バージョンでした。劇場の人に聞いてみたら、配給の方でもうチラシが無くて、東京の公開時に余ったチラシを送ってきたそうです。まあ、劇場の人も間違っていることには気づいてませんでしたが。
渡辺屋さん、コメントありがとうございます。返事が遅れてすみません。
「昼下りの情事」、3種類あるんですね。自分は墨消し版しか持っていませんが、修正したのもあるとは…
表違いは気にする方なのですが、スクリーンサイズやHPアドレス、協力企業等、90年代くらいから、細かな違いがさらに細かくなってきて、ついていけてないのが正直なところです。最近はネットやショップの情報に頼りきっていて、お恥ずかしい限り。
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