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2012年2月26日日曜日

ラインナップ(松竹1998/ブエナビスタ1999-2000)

以前アップしたコロムビア映画のラインナップチラシのエントリーに関連しまして、チョコさんより松竹とブエナビスタのひと昔前のラインナップチラシの画像を提供いただきました。A4片面とのことです。少し量がありますので、松竹はこちら、ブエナビスタはこちらにまとめています。各タイトルの下は公開年月日です。

この種の宣材をはじめて見かけたのは、かつて東京にあった輸入ポスターを主に扱っていた赤坂シネマテイクさんで「アドバンスちらし」なる名前のファイルを手にした時。A4の厚紙でいかにも関係者配布用といった仕様で、興味深くはあったものの、「いかんいかん。ここまで手を伸ばしてたら、いくらお金があってもかなわん。やっぱチラシは劇場で配られたもの程度にとどめておかないと。」と自分を説得したのを覚えています。

個人的はこの手のラインナップは胸がときめくものがありまして、キネ旬のベストテン特集号で各社の公開予定作品の広告を眺めるのが大好きでした。おそらくチラシ集めがいつまでたってもやめられないのは、これらに潜む「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」感とでもいうべき高揚感がたまらないからなのだと思います。

さて、いただいた画像の作品を調べてみますと、ラインナップの中には製作が遅れたり、企画倒れになったり、さらに洋画の場合は配給元が変わったり、未公開に終わったりするケースが多々あって、非常に興味深かったです。

例えば、松竹の「楽しい楽しい大病院」は「バカヤロー!」シリーズや「夜逃屋本舗」を当てた光和インターナショナルが製作会社となっているのですが、実際の製作は随分と遅れ、2005年になって「いらっしゃいませ、患者さま。」というタイトルで公開されています。山田洋次がらみの企画も消えたものがいくつもあるようです。「蓮如」は以前から企画があったようですが、この年が蓮如上人の没後500年という節目だったようで、東映でアニメ「蓮如物語」が作られています。こういった企画の重複も消える原因となるのかな、と思います(真相は知りませんが)。

ちなみにボツ企画を調べているうちにこのサイトの「裏日本映画史」にめぐりあったのですが、いや~面白い。映画雑誌の製作ニュースが大好きな人は必見の労作であります。

ブエナビスタの方に転じると、コメディ作品のお蔵入りが目に付きます。「GO!GO!ガジェット」は続編が出きるくらいアメリカではヒットしたのですが、日本ではビデオスルー。エディ・マーフィーの「ホーリー・マン」もビデオのみ(試写会のチラシは出回っていますが)。

この「マイ・フェイバリット・マーシャン」も「ブラボー火星人2000」というタイトルでビデオスルーになったのですが、この作品の予告を見た記憶があります。レンタルビデオ内のCMだったのかもしれませんが、あまりレンタルビデオを見ない人間(主義とか言うのではなく、返すのが面倒という単なるものぐさ)なので、ひょっとすると映画館かもしれないような。
「映画館で観たぞ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。

チョコさん、今回も貴重な情報ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

皆さまも「こんなものがあるぞ!」というものがありましたら、ぜひ情報をお寄せくださいね。

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