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2014年3月16日日曜日

華麗なる週末/クリスマス・ツリー

相変わらずのご無沙汰です。

まずは追記情報。チョコさんのブログの情報により、007のセットチラシのエントリーの資料室で記した「死ぬのは奴らだ」の「ユナイトマーク抜き」版が「ムーンレイカー」公開時に中日シネラマ劇場で配布されたものと判明しました。「ウエストサイド物語」の1973年リバイバル版(デザインは1972年版と同じ)入手と合わせ、追記しております。チョコさん、遅くなってしまい申し訳ありませんが、いつも情報感謝です。

さて、こちらも先月の話で恐縮ですが、偶然に偶然が重なって、東京で「華麗なる週末」を観ました。フィルムセンターの企画上映で、「ロイ・ビーン」含めて気にはなっていたものの、距離とスケジュールであきらめていたのですが、帰省帰りの有休にピタッとはまる僥倖。

いやぁ、よかった。フィルムセンターで映画を観るのは初めてだったのですが、画面の大きさと客席からの角度が昔の文芸座を思い出させ、テクニカラーの色調も相まって、すっかり名画座気分。正直なところフィルムとデジタルの違いが分かるような眼力はないのですが、この色合いは「フィルム~」って感じで、眼福眼福。作品もノスタルジックで、脇に回ったマックィーンも好演。しかしこの時期のマックィーン氏、「ブリット」にこれに、「栄光のル・マン/ライダー」と、自前のプロダクション使って乗り物愛全開ですな。

画像のチラシは「クリスマス・ツリー」との二本立てのもの。両作品は1969年12月に封切られ、東京や大阪ではそれぞれ単独に公開されていますが、名古屋(上)では二本立て上映。東京(下)でも翌年3月にTYチェーンで二本立て公開されていますが、チラシ中央の帯のコピーが修正されています。ここまで手を入れているケースは珍しいかも。

フィルムセンターの話が出たので、「モダン・タイムス(72R)」のコメント欄でじゅまんじさんからも情報提供いただいている企画展のお知らせも。

「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」と題し、永年日本映画のタイトルデザインを手がけた第一人者である赤松氏の作品を中心に日本映画のタイトルデザインの歴史もからめて展示していくようです(4月15日~8月10日)。

チラシの「アントキノイノチ」「ウォーターボーイズ」を見てお気づきのとおり、広告の題字デザインではなく、映画本編のタイトルデザインについての企画展ですが、興味を惹かれる内容で、イベントも土曜に3回ほどあるようなので、こちらもできれば1回は足を運びたいなぁ、と思っております。

2 件のコメント:

じゅまんじ さんのコメント...

フィルムセンターのテクニカラー・プリントでの特集上映、自分は「リオ・ロボ」「旅情」「ロイ・ビーン」「空手アマゾネス」の4本を鑑賞しましたが、どれもプリントの状態が良好で、古い作品によくある褪色が無いのに驚かされました。
以前に特集された「ロードショーとスクリーン」での洋画企画より年代の古い作品が多かったので、フィルムの管理(保存状態)がキチンとしているのは流石フィルムセンターだなと実感させられた次第です。

ただ集客状況は通常の邦画上映に比べて空席もかなり見受けられ、本来の入場料は500円なのに、洋画作品は1000円にしているから客が来ないのかと勝手に解釈してしまいました。
DVD化されている作品も多いと思いますので、入場料はもう少し下げた方がいいかもしれません。

フィルムセンターは映画館というよりは自主上映ホールという印象があるので、営利に捉われない企画をもっと出して欲しいですね。
未ソフト化の「祗園祭」や「地平線」も企画上映の一つとして観ることの出来た貴重な機会であったことも申し添えておきます。



紀住 圭人 さんのコメント...

じゅまんじさん、コメントありがとうございます。

やはり観られていますねぇ。こういう時だけは都会に住みたいなぁと思います。うらやましい。

「華麗なる週末」は7割埋まっていたと思います。年齢層はやはり高かったですが、観客の反応も良くて心地よい時間が過ごせました。値段の問題は難しいですね。場所柄安すぎると本来の目的以外の人が押し寄せてしまう可能性もあるでしょうし。

昨日今日と泊りの出張で、帰りがけに直帰と称して近くにあった川喜多映画記念館に立ち寄り、ついでに「ひまわり」を観てきたのですが、資料室にフィルムセンターに寄贈した作品が載っている資料があり、ちょっとのぞいたら、東和作品はかなり寄贈されていました。名作はもちろん、「サランドラ」「スター・ファイター」あたりもあって、ちょっと驚き。

火災もありましたから、現存しているのかはわかりませんが、こういった多様な資産も何とか機会(口実?)を設けて公開していって欲しいものです。ではでは。