おことわり

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2013年3月2日土曜日

恋のロンドン狂騒曲


2月に観た映画。

週末に時間が空いて、シネコンでこの映画と「かぞくのくに」(キネ旬第1位)、今週で終わるので、どちらを観ようかと、一瞬迷ったのだけれど、ウディ・アレンに軍配。

ふがいない僕は空を見た」の感想で「こういう(真面目な)テーマは『笑い飛ばして』欲しい」と書いたのだけれど、その時に思い出したのが、学生時代に観た「ハンナとその姉妹」でウディ・アレン扮する病気恐怖症の男が映画館でマルクス兄弟の「我輩はカモである」を観て人生を悟るシーン。劇中のアレンほどではないにしろ、当時の自分にとって「救い」になったシーンで、「かぞくのくに」よりコチラを選んだのも、その時は意識していなかったけれど、いまだにあの映画に影響されているんだろうなぁ、と思った次第。三つ子の魂百までというか、進歩がないと言われればそれまでなんですが。

で、この映画ですが、結構意地悪というか、皮肉っぽいというか、「恋愛なんて所詮オカルトよ。」と言わんばかりの物語展開。ハイソな方々が右往左往する様は相変わらずで、つい「上流階級アホウレース」という言葉が頭をよぎりますが、セレブな俳優陣が楽しそうに演じているのを観ていると、ニヤニヤしつつもニコニコしてしまいます。こちとら極東の一庶民に過ぎないのになぁ。

A5二つ折りの裏面
石川三千花、健在。
ジョシュ・ブローリンの浮気相手の女優さんが魅力的だったので、家に帰って調べてみたら、「猿の惑星創世記」にも出ていたフリーダ・ピント。「猿」の時もこの女優がいいと思っていたじゃん、ボケが進んでるな、でも若返ってねぇか?と、よく見たらこの作品が「ミッドナイト・イン・パリ」はおろか「猿」より前に作られていたことを知った次第。「ミッドナイト…」のオチの後味のよさはこの作品が不評だったからかしらん。

ピント嬢の情報をさらに追いかけると、一昨年に名前だけは知っているマイケル・ウィンターボトム監督の「トリシュナ」が東京国際映画祭で上映されていました。この映画、トマス・ハーディ原作「テス」の舞台をイギリスから現代のインドに移して…って、ナスターシャ・キンスキー様と同じ役ですか!

その昔ナス・キンに一目惚れしてみゆき座へ行き、ピエール・ポルトのイメージ曲入りの サントラLPを買った人間としては、ぜひ観てみたいのですが、残念ながら劇場公開はなく、来月DVDが出るだけの模様。しかも発売元は「脱衣麻雀秘密倶楽部 闇金業者の罠」とかを製作・販売している会社で、いやそれもちょっとそそられるんですが、何だかなぁ。

「勝負はこれからよ!」という懐かしい声が耳元でリフレインするのでありました。

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