松の内もとうに過ぎてしまいましたが、本年もよろしくお願いします。
年末は実家で寝正月でしたが、1日だけ遠出して九州国立博物館と太宰府天満宮へ。国立つながりなのか、フィルムセンターでこの8日から実施されているポスター展「西部劇の世界」のチラシがありましたので、ご紹介。3月末までの開催だそうですが、連動企画で映画も上映してくれませんかね。
少し時間があったので、屋根裏部屋に押し込んだ段ボール箱から何かネタはないかと暗闇の中、捜索してみたのですが、狙っていた昔のチラシ本(講談社のチラシ全集やお宝ムック類)は見つからず。寒いわ暗いわ埃は舞うわで早々に撤収。
それでも80年代、90年代のファイルは発見したので、帰省土産がてらに小ネタをひとつ…
前回のエントリーで「ザ・ドロッパーズ」に触れた時に思い出したのが、この作品のチラシの写真流用疑惑。タイトルの左上にある2台の車、見覚えがないでしょうか?
そう、これは同じ東宝東和で配給された「キャノンボール」のもの。こちらのとおりタテ型のチラシの裏面に掲載されているものと同じです。どちらかが裏焼きなのですが、流用されたことは間違いないですね。
まぁ、若者向けの映画の宣伝に美女と車は不可欠、ということで無理やりくっつけたのでしょうが、リアルタイムでこれを発見した時はイラストのチープさとあいまって、ちょっとガッカリしたものです。気づいた人も多かったのではと思いますが。
ということで、今年もネタが続く限り「チラシの裏」なたわ言を書き連ねてまいりますので、お付き合いいただければ幸いです。
2 件のコメント:
どうも、チョコです。
今年も宜しくお願いします。
さすがハッタリの東宝東和、色々小細工してますね。
いつか自分も書こうと思ってたことをひとつ。
何かの本で読んだのですが、(映画秘宝だったか)東和の宣伝図案は兎に角立体感を押し出して、空には飛行機、ヘリコプターをとばす。
高層ビルの摩天楼をバックに入れる。
下にはこちらに向かう車、人などを配置。
中央には、タイトルを立体的または影を付けて大きく見せる。
というのが、話題作の図案戦略だそうです。
「ランボー」「キャノンボール」「メガフォース」等々参照。
こういう見せ方をすると、スケール感が出るようですが、「ランボー」にはまんまとやられました。
ほとんど山の中のシーンで摩天楼なんかほとんど出てこないですが。
宣伝部も苦労してると思いますが、80年代は特にハッタリかましてた時代じゃなかったでしょうか。
チョコさん、コメントありがとうございます。
確かに東和のチラシは一時期「先行=横型」「2種類目=タテ」というパターンがあって、横型はご指摘のラインで作っていましたね。
「ナイル殺人事件」のライトアップされたスフィンクスとピラミッドの写真も、他から引っ張ってきたという話もどこかで読んだことがあります。まぁ、いろいろやってますね。
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