「オーパーツ」などと、洒落のめしつつも、真面目に悩んでいるのが1枚ありまして。
これまたコロムビア映画なのですが、「オデッサ・ファイル」。1975年3月1日に丸の内・新宿ピカデリーで公開されているのですが、一部のチラシ本に「お正月ロードショー 丸の内東宝」と刷られているものが載っています。
おいおい。系列が違うじゃん。
今でこそ、シネコン全盛のお陰で系列に関する感覚が鈍ってしまいましたが、ピカデリーは松竹・東急系、丸の内東宝は東宝系と、興行の系列、縄張りが分かれているので、「ビリティス」が有楽座から日比谷スカラ座に、という話とはちょっと違います。「L.A.コンフィデンシャル」みたいに配給が変わった(WB→ヘラルド)のならともかく。
最近たまたま「丸の内東宝」版を入手したのですが、裏が薄い紺色で、ピカデリー版(黒)と違っています。
この時期のコロムビア映画は会社のマークがよく変わっていて、74年までは頭文字のCをデザインしたもの、75年だけは50周年のせいか、自由の女神を使ったもの、76年以降は太陽が昇ったような(?)マークになっています。「オデッサ」だけCマーク(東京では11月にリバイバルされた「ローマ帝国の滅亡」にCマークバージョンがなぜか存在するようですが)なところをみると、公開が正月からずれたんだろうという予測は立つものの、系列まで超えちゃうかなぁと思ってしまいます。というか、丸の内東宝版に「前売大好評」とかあるんですけど、大丈夫だったのか。
本作の劇場変更に関する情報、あるいは「心配ご無用、これは再版品」といった情報をお持ちの方、ぜひコメントをお寄せくださいませ。これはホント昔から不思議に思っています。
※H24.12.12追記 映画年鑑に74年12月から翌年3月に延期された旨の記述がありました。延期や系列を変更した理由は引き続きナゾです。
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