で、人を呪わば穴二つ、ってところでしょうか。1974~1976年頃公開された作品のチラシをあらためてチェックしてみると、手持ちの「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」が何とその「スパイクス・ギャング」の告知(5月24日テアトル銀座)が刷り込まれていました。もう無茶苦茶でござりまするがな。
この際、ということで「フューリー」系以外で、上映館や公開時期、前売料金が実際のものと異なるものをこちらにまとめてみました。捨ててしまったものもあり、まだまだこれ以外にあるはずですが、とりあえず確証の高いものだけ。
ちなみにこの種のチラシ=FOXスクリーンフレンド、と考える方もいるかもしれませんが、自分が入手したのは今はない他の店のパック商品で、似たような「再版」商品は都内に何店か取り扱っていました。ま、「ニセモノ」といえなくもないのですが、原版を使っている以上、映画会社も半ば公認していたと思われるわけで、今でも映画館で売られている過去の作品のポスターのような、『映画ファン向けグッズ』と捉えるのが正確かも知れません。
渡辺屋さん所有の「スパイクス・ ギャング」の日劇文化バージョン |
繰り返しになりますが、この種のものは今でもネット・オークションやショップに紛れ込んでいますので、「当時品」を追求する方は注意が必要ですが、さほどプレミアがついている訳ではないので、年代の判定や責任を売り手に求めるのはその価格からいっても酷だと思います。
東宝の資料室はじめ、いくつかの映画館の上映歴はネットでも調べられますので、あくまでも自己責任で確認するのが楽しみもあっていいのではないでしょうか。
自分自身、ほかにも気になる作品がいくつかあるのですが、それはまた稿を改めてということで。
2 件のコメント:
チラシの「オーパーツ」ですか(笑)
この後刷りチラシがデータベースにも侵食しているようです。ぴあ映画生活のサイトでチラシ画像を探せるようになったのですが、ここにも「オーパーツ」があります。
ここに載せてある「くたばれカポネ」も「オーパーツ」版が画像登録してあります。「トラトラトラ」もスクリーンフレンドが作ったとされる横版が登録してあります。
話は変わりますが、こちらで所有している「ルシアンの青春」は裏が黒刷りなので後から刷った物だと思うのですが、館名欄が《労音特別鑑賞会》になってます。労音会員に限り特別鑑賞券¥630で当日は一般¥1000になってます。公開劇場もスバル座で、ここは正規の劇場と料金になってます。
ただ、後刷りだとすればなぜ《労音特別鑑賞会》なんてマイナーなものを使ったのか謎です。
渡辺屋さん、コメントありがとうございます。
返事がすっかり遅くなり申し訳ありません。
ぴあの映画生活にチラシが載っているのは最近知ったのですが、そうですか、オーパーツありますか。「くたばれカポネ」はスプラッシュなので、当時ものの館名ありは案外貴重かも。チラシそのものも、文面だけでは製作(73年)から何年経った時に作られたのかわからないところがあります。
「ルシアンの青春」はご指摘と同じ物を持っています。「ピンクパンサー2」と同様、そのまま裏を黒色で再版をかけたのでしょうか。多分何も考えてなかったかと。このあたりホントいい加減ですな。
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