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2012年9月9日日曜日

サウンド・オブ・ミュージック(の怪談)

怪談ってほどではないのだけれど、正体不明のチラシがありまして。

「ジャンル別」「五十音順」「年代別」…チラシの整理方法は皆さんそれぞれかと思います。
自分の場合は70年代以降は年代順、リバイバルものと60年代以前は入手順、という感じなのですが、そうするきっかけになったのは、集英社が1980年に発行した「チラシの本」というのがありまして、これが70年代のチラシを各年別に並べていて、非常に整理しやすかったからでした。スクリーンのチラシ大全集が出るまではこの本の年代別ページだけを切り取って保存してリファレンスにしていた次第。吉田真由美の(今思えばかなりフェミニズム寄りの)解説にも随分影響を受けたものです。

で、この本がリバイバルものについては巻末にまとめて掲載していたものだから、30年以上経った今でもリバイバルものだけ別ファイルに放り込んでいる状態。複数回リバイバルされると、どれがいつのものやら、分からなくなってしまってます。

以前「サウンド・オブ・ミュージック」のエントリーを書く際に、あちこちにあったこの作品のリバイバル版のチラシをまとめてみたのですが、その時にみつかったのがこの1枚。他のチラシとは違い、下部にサントラ盤のレコード番号が記載されています。

 裏面は75年にリバイバルされたものと同じ文面。75年ものには下部のサントラ告知はありません。80年のリバイバルは「〈オリジナル・サウンドトラック盤〉RCAレコードより発売中!」とあるものの、レコード番号はなし(裏面の文章も違います)。

テアトル銀座の館名があるので、1976年12月の公開時のもの、と考えられなくもないのですが、こちらにも書いたとおり、この時の公開はかなり緊急避難的な意味合いが強いので、チラシが出たかは甚だ疑問。ついでに書けばテアトル銀座は70㎜上映館じゃないですしね。

裏面の刷りが黒いところからみて、このチラシは当時よく出回ったショップ系の再版ものかなと思うのですが、それならそれで、「レコード番号のある本物」がどこかに存在しているはずではないかと。そしてそれは、いつの公開時なのか?

定番でありながら、顧みられることがあまりないチラシなので、難しいかもしれませんが、この辺りの情報がございましたら、ぜひご連絡願います。

※H24.9.30追記 チョコさんより情報をいただきましたので、こちらで紹介しております。
ちなみに「サウンド・オブ…」には怪しい品が他にもあり、例えば、80年代版(裏面左下広告が「少年と鮫」)の文面のバージョンで上記の館名が刷られているものがあります。前売券の値段が高い、という以前に上映時間(174分)がタイムスケジュールと合っていません。

2 件のコメント:

渡辺屋 さんのコメント...

「サウンド・オブ・ミュージック」のレコード番号入りのチラシ、自分も所有しています。但し館名欄は何も入ってませんので公開時期の特定はできません。

たしかこのチラシはFOXスクリーンフレンドのセット販売に入ってました。購入時期は80年頃だったと思います。

あと館名と上映時間が違っているチラシはショップによる後刷りの可能性が高いです。FOXスクリーンフレンドではかなりやっていたらしく、映画内容とあおり文句の違うコピーの別のチラシの館名欄を印刷した変なチラシが出ています。

以前Kussyさんのサイトに出た「メガフォース/コブラ」のにせ仙台東宝館名入りチラシは今はなき大井スタンプが出所みたいです。あそこの在庫を引き継いだショップでまだ売ってました。ただKussyさんのサイトの登録画像がニセ物の画像になっているのがちょっと気になってますが・・・

紀住 圭人 さんのコメント...

渡辺屋さん、コメントありがとうございます。
セット販売なんてあったんですねぇ<スクリーンフレンド
この「近日ロードショー!テアトル銀座」のパターンは他にもあった気がするので、ここらのルートかな、と思うのですが、どこでどうして入手したかも分からないので断言はできません。
「メガフォース/コブラ」もご指摘の品を持っているのですが、これも入手元がどこだか覚えていないです。大井スタンプはあまり利用していないので、そこではないと思うんですが…。引き継いだ先というのが、やっぱりあるんですね(ま、当然か)。