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2012年4月28日土曜日

かわいい女/すべての人に愛を求めて(夜の関係)

タイトル「かわいい女」の「わ」の字の下の写真が
ブルース・リーなんだそうです。
改題がらみでもう一本。

1970年12月公開の「かわいい女」。「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」の名台詞で有名な探偵フィリップ・マーロウの小説シリーズの映画化ですが、今となってはブルース・リーが端役で出演していることの方が有名で、そのあおりか、チラシも人気が高いようです。今回Wikipedeliaを覗いてみたら、しっかり、というかそのことだけが解説されており、笑ってしまいました。誰だよ、こんなの書いたのは。「要出典」とか突っ込まれてるし。

この作品、原作も有名だし、主演もジェームズ・ガーナーなので、てっきりロードショー公開されているものだと思っていたのですが、調べてみると二番館(TYチェーン)の封切でした。

私が持っているものは「近日ロードショー」だけなのですが、「同時上映/夜の関係」と刷られた館名入りのチラシが存在します。つまり、この二番館の館名入りが本命版ということになるわけです。

ちなみに当時の封切館は、渋谷地球座、池袋スカラ座、上野宝塚、本所映画、吉祥寺スカラ座、川崎日劇、横浜東宝シネマ、といったあたりです。ご参考まで。

で、この二本立のもう一本、「夜の関係」がどんな映画かというと、これが同じ年の2月に公開された「すべての人に愛を求めて」なのでした。当時の新聞広告にも小さく元のタイトルが出ていますが、公開時のキャッチコピー(チラシ)が

「恋の歓びにふるえ 恋の美しさに魅せられ 恋の哀しさにあふるる…」だったのが、

「夜の関係」に変わると、「凄い!冴えたアクション!度が濃い情事!」の大見出しの下、

「欲望の衝動に駆られた異常な官能を強烈に描きつくす真夜中のエクスタシー!」になってます。

恋愛映画を、こんな煽りで売るのか?とも思えますが、「すべての~」のチラシを眺めていると、「サディストの老人のえじきとされ、レスビアンに溺れながら、はじめて知った異性の肌にとまどう若い女性の心理」とか書かれていますので、二番館の時の方が内容に即しているのかもしれません。

【以下期間限定】
普段はいかがなものかと思うので掲載していないのですが、3,000ページビュー突破記念ということで「かわいい女/夜の関係」と「電撃脱走」の当時の新聞広告(縮刷版のコピー)をこちらにアップしました。周囲の広告とあわせてご覧いただければと思います。
GW限定ということで、5月6日をもって削除いたします。

2 件のコメント:

mamiya さんのコメント...

期間限定の夕刊広告もチラシとは別の味があっていいですね。

私もすっかり存在を忘れていましたが、10代の頃はせっせと切り抜いてコレクションしていたものです。久々に引っ張り出して眺めてみました。

それにしても、『盲目ガンマン』のコビーはスゴイ。今じゃ絶対に有り得ないフレーズですね。

紀住 圭人 さんのコメント...

mamiyaさんコメントありがとうございます。
「盲目ガンマン」、組み合わせといい、キャッチコピーといい、ブログ主としてはコメントしづらいものがありますが、これを紹介したいというのもアップした動機のひとつです。
新聞広告はたまに映画雑誌でも引用されたりしていますけれど、自分のものは縮刷版のコピーですし、著作権的にもちょっとまずいと思い、期間限定にしました(この辺を言い出したらキリがないのですが)。