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2012年4月15日日曜日

ローマの休日(シネマ富士)

さ~て、いっちょブワーっと行くか。

という訳で、再開の一発目くらいは大型企画(?)、「シネマ富士」のご紹介。

スクリーンの「チラシ大全集」に掲載されてる「ローマの休日」が「チラシではない。」という話を耳にされた方、目にした方は結構多いと思います。

その昔、若干の疑念を抱きつつも清水の舞台から飛び下りて「ローマの休日」を落札したのですが、その後「モガンボ」を入手したところ、映画会社が違う(「ローマ」はパラマウント、「モガンボ」はMGM)のに同じようなつくり。調べるとチラシ本の1954年の頁に似たようなつくりのものが何作か。何だこりゃ。

ショップの方にお聞きすると、「プレスらしい」とか「印刷会社がチラシの作成を請け負うために作った見本誌の一部」とかいろいろな答えが返ってきて、謎は深まるばかり。

「やっぱ現物がなくちゃ分からんなぁ」と思っていたところ、これらの”チラシ”と似た体裁のものが収録された出版物「シネマ富士」(これには「ゴジラ」が掲載されていました)をヤフオクで発見、その時は落札できなかったものの、ネット古書店でそれとは別の「泰春号」を入手し、「さてはこれだな。」とひとりごちた次第。

今回ようやく「現物」である美峰號を入手しましたので、思い切って当節流行りの”自炊”をしてみました。こちらでご覧ください。

「見本誌」という話はこの冊子表3の「ちらし御注文承ります」から来ているのかもしれません。冊子の価格が書いてないので、見本誌かもしれないけれど、広告はある。翌年発行の泰春号では、これを発行した興芸社という会社の「天然色スタァしおり」の広告があり、これには「シネマ富士お買い求めの映画館にてお問合せください」との文言がありますので、映画館でプログラムや映画雑誌と同じ扱いで売られていたのかな、とも思います。ちなみに泰春号にも価格は載っていません.

結局、清水の舞台から転落死してしまったことになるのですが、ちょっとだけあきらめがつかない。というのも、かなり前に、この「ローマ」に近所の商店等の広告を加刷したチラシ(確か東北の方の館名だったと記憶します)をヤフオクで見たことがあり、これが飛び下りた動機のひとつなもので。正式なものではないにしろ、転用されたことはある、ということになるのかも(我ながらしつこいな)。

それにしても、封切時の日比谷映画版のチラシはないのか、「ローマの休日」は。あまたあるチラシ本にも載っていないように思います。この辺の事情、ご存知の方はいらっしゃいませんか。

そんなこんなで、一個人のブログではありますが、今後もこの種の「謎」を追求すべく、書き連ねていこうと思っています。謎を解くためにはより幅広い訪問者が必要なので、広報活動をしなくてはなぁ…と考える今日この頃です。これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。

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