イオンシネマに置いてあったローカルアイドル のイベントチラシ。地方のシネコンは映画を かけている場合ではない…ということかも。 |
2月は新作とは別に、イオンシネマの「なつかシネマ」に遠征。
富山に住んでいたころ、開館したての金沢のイオンで同じ名前の企画をやっていたから、定期的にやっているのかな。
「オール・ザット・ジャズ」は久々の再見でしたが、やっぱり好きな映画。みゆき座の封切で観た時はもっぱら「エア・ロティカ」や「バイバイ・ライフ」といった踊りや歌に惹かれ、ストーリーやテーマはよく分らなかったのですが、齢を重ねて「死」や「病」が徐々に自分に近くなってくると、観る度に心に迫って来ますね。ラストのエセル・マーマンの「ショウほど素敵な商売はない」も同名の映画を「午前十時」で観たので、聞こえ方が少し違ったし(5人)。
「招かれざる客」。冒頭、古い方のヘラルドマークが出たので、クラシックス上映をやっていた頃のフィルムなんでしょうな。ちょっと揺れあり。
もう少し人種問題に突っ込んだシリアスな作品かと思っていたのですが、ホームドラマ的な展開でやや拍子抜け。主題歌や風俗描写もベタで、この辺は「ニューシネマ以前」の限界なんでしょうね。それでも俳優陣が皆さん巧いので、それなりに楽しく観ることができました。これが遺作となったスペンサー・トレイシーですが、確かマックィーンが「シンシナティ・キッド」での共演を熱望していたはずで、エドワード・G・ロビンソンも良かったけど、こちらでも観たかったかなぁ…と思ったりしつつ(2人)。
「ファイブ・イージー・ピーセス」。主題歌「スタンド・バイ・ユア・マン」は、生れて初めて買ったサントラのオムニバス盤「これがオリジナルサウンドトラックだ!」に台詞入りが収録されていて、繰り返し聞いたものです(「ブルース・ブラザース」でもカバーしてましたな。)が、あれから30余年、今回ようやく実物を映画館で。なんだ、冒頭で使ってたんだ。
それにしてもニコルソンが若いです。自分は「シャイニング」が初ニコルソンだったので、その昔、この人のアメリカでの人気の出方が「セックスアピールの魅力」云々と書かれていたのを読んで、「何で?」と思っていたのですが、初主演作がこれなら納得です。
この時代ならではのドロップ・アウトした若者を描いた作品ですが、”アウト”で外に飛び出すより、当節は”イン”で引きこもりだもんなぁ…と、思いながら70年代の風景を味わいました(2人)。
各文末のカッコ内の人数は自分を含めた観客数。個人的には古い映画をもっとスクリーンで観たいのですが、状況はキビしいです。この3本も現代の観客に響くか?といわれると、「オール~」が辛うじて、という感じだし。
でも、シネコン側の取り組み姿勢もいい加減。ロビーにはポスター等の告知類は一切なく、入口の掲示ポスターはネットからコピーしたものなのか、ドットがでかくて文字すら読めず。なんだかスーパーの一角のワゴンに置かれた見切り品、という扱いで悲しくなりました。イオンさん、ワーナー・マイカルも買ったんだからもっとしっかりしてください。
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