小ネタをもう少し。
「映画チラシと共に」で話題になった「パーフェクト」の稀少柄について。
チョコさんが書かれていた「一部の地域に集中して出回った為に希少」という説は、自分も「お宝ブーム」期のムックで読んだ記憶があって、今回チラシとともに探してみたのですが、見つかりませんでした。とりあえずチラシそのものはサルベージしましたので、アップします。
このチラシ、年末に2件ほどヤフオクに出ていて、出品者の口上では試写会で配布されたようなことが書かれていましたが、どうなんでしょう。確かに通常版の2種類にある本国ポスターと同じコピー「ロサンゼルス。ヘルスクラブでは汗よりSEXを求めて―?」はなく、おとなしい雰囲気で、先行版ぽいつくりです。
自分が持っているチラシには館名が入っています。裏面のデザインはすべて同じですが、通常版は薄い青色で、これだけ黒色です。
館名はいわゆる「全館」というヤツで、特定の館というものではありません。通常版と色は同じ(赤)ですが、少し小さめの表記になっています。大・高・中の料金欄が塗りつぶされていますが、通常版と金額は同じなので、なぜ黒塗りなのかはちょっと謎です。
この裏面を見る限りでは「一部の地域」というのがどこなのか(地方単位なのか、映画館単位なのかを含めて)分りません。この辺について何かご存知の方がいらっしゃっいましたら、教えていただけると非常に嬉しいです。
4 件のコメント:
このバージョンの「パーフェクト」はたぶんティザーチラシなのでしょう。
コロムビア映画配給の作品には配布枚数が少ないティザーチラシが結構あります。「ブラインド・デート」「ニードフル・シングス」「あなたに降る夢」「ザ・インターネット」などで配給会社が直接配布する劇場にしか出ないチラシです。地方の劇場ではチラシを配給会社ではなく宣材を印刷している印刷会社に注文するのですが、ティザーチラシは販売していません。劇場にいた頃に東京では既にチラシが出ているのを知っていたので注文したのですが、印刷会社から「あれは販売用ではないです」と断られたことがあります。
通常の販売用宣材が完成すると配給から宣材の注文書が送られてきて、それを印刷会社に注文するかたちになってました。
ですのでこの「パーフェクト」は配給会社やその支社のあった地域のみの配布だと思われます。
オークションの「試写会で配布」は珍品とかでよく書かれていますよね。実際に配布していることもあると思いますが、自作疑惑のあるチラシも「試写会で配布」って書いてあったと思います。
こんばんは。ふらっとたまに現れてすみません。
私の所有の「パーフェクト」(黄)は館名がなく、代わりに「061」と試写会の入場者抽選プレゼントにありがちなナンバリング・スタンプが押されてますので、私のは本当に試写会で配布されたものと思われます(その昔、5枚200円ファイルに無造作に何でも入れてくださる、ありがたいシネショップさんで発掘しました)。
おそらく渡辺屋さんの書いておられるティザーチラシは、作品・地域によっては試写会に回す場合もあったのでしょうね。
渡辺屋さん、コメントありがとうございます。
貴重な情報、勉強になりました。チラシの種類の数が地域によって分かれる事情にこのような経緯があったとは知りませんでした。販売用ではない、というケースがあるとは。
お話を伺って頭に浮かんだのですが、FOXの「ブレイブハート」青版は逆に東京・大阪は出ず、名古屋や福岡、やや記憶が曖昧ですが、東北地方で出ていたと思うのですが、地方配布専用ってことだったのかしらん。
珍品系のネットの口上に「試写会配布」は多いですね。「自作疑惑」はもちろん、配給会社の流出品をこの言葉で済ませているような気もしないではないです。
今後ともよろしくお願いします。
くろばくさん、コメントありがとうございます。ブログ復活、すごく嬉しいです。くれぐれもご無理なきよう。
80年代にナンバリング付き、というのもある意味貴重ですね。50~60年代あたりではよく見かけますが。ラジオ局とのタイアップとかだったのでしょうか。
5枚200円かぁ。王道ですね。自分はヤフオクをはじめた頃、熱くなって落札したのですが、値段は思い出すと気持が悪くなるので、つとめて忘れるようにしております。
今後ともよろしくお願いします。
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