館名ハイ&ロー。裏は同じで、 裁断ミスではありません。 |
と思いつつ、めげずに本題。
「風と共に去りぬ」の阪急プラザ劇場版。こちらは1972年の頁にシネラマ版(個人的にはいちばん好きなデザインであるV・リーの顔アップ)と並んで掲載されています。
で、どうも不思議に思ったのが、シネラマ版は松竹系なのにD150版は東宝系だということ。そのうちにネット時代になって、シネラマ版で松竹系の関西館名(どうとんぼり松竹座等)の画像を見かけるようになり、「西日本独占ロードショー」のうたい文句との整合性に疑念が。
ということで、GWにちょっくら図書館で当時の新聞のマイクロフィルムをガラガラ回しまくって、以前から興味のあった阪急プラザ劇場のオープン初期の上映作品をこちらにまとめてみました。
なるほど、「風」は1970年だったのね。60年代後半の東宝系のリバイバルの流れを継いだ上映だったんですな。
調べて分ったことがいくつか。「王様と私」は東京では1972年3月にテアトル銀座と新宿武蔵野館で上映されていますが、大阪ではひと足早く71年10月に上映されています。阪急プラザ版のチラシは、いかにも通常版(カラーで横)のデザインを使い回した感じがしてしまうのですが、半年も早かった…
また何度か耳にした「噂」に「阪急プラザ版の『砲艦サンパブロ』(広げるとB4横になる単色二つ折り。持っていません)が出回っているけれど、阪急プラザは『トラ・トラ・トラ!』を上映しており、時期が重なっている(1970年10月)のでアヤシイ」というのがありますが、阪急プラザの『トラ』上映は翌年9月ですので、それは誤解ですね。東京は「サンパブロ」をやらなかったし、どれも公開時期が秋に集中していたからそんな話が生まれたのかも。
余談ですが、昨年の鷹の爪団のマナーCMが「王様とたわし」だったので、今回の「午前十時の映画祭」には絶対「王様と私」が入ると思っていたのですが、入っていなくて残念。「風」や「ローマ」も好きな映画ですが、さすがに食傷気味。いろいろ指摘されている今回の「午前十時」ですが、もう少しラインナップも工夫して欲しいところじゃよ、吉田君。
2 件のコメント:
どうも、チョコです。
「トラ」は阪急プラザでの公開は翌年だったんですね。
東京での「サンパブロ」のリバイバル記録がないのも「噂」の原因の一つかと思います。
リバイバルは、東京は当然やってるもんだという先入観があるので、ここが落とし穴的ですね。
「噂」というのは伝言ゲームのように最後には尾ひれが付いて湾曲するのが常ですので、必ずしも信用出来ませんが、長年チラシを見てる人が言うと信憑性も出てくるので悩ましいところです。
また、この頃のロードショーはロングラン興行が結構多く、場所によっては年度を跨ぐこともあるので、よく調べないとダメですよね。
「サンパブロ」で思い出したんですが、通常の横長変形チラシで「70mm」じゃなく「シネラマ」のロゴ入り版を昔見たことがあります。
名古屋では中日シネラマ館名で、70mmの上にロゴシールを貼ってあったと思うんですが、ご存知ですか?
チョコさん、コメントありがとうございます。
「サンパブロ」のシネラマ表示ですか。う~ん、見かけないですねぇ。今静岡版がヤフオクで出品中ですが、これも騰がるんだろうなぁ。
それにしても「トラ」の名古屋館名もネットでは見かけませんね。どうしてなんだろ。
大阪では「トラ」は76年にも上映されているようで、さすがタイガースの地元です。名古屋はやっぱりドラゴンですかね。ジム・ケリーを追悼しようにもネタが無くて悲しいこの頃です。
ちょっとリアルがあわただしくて、ブログに手が回らなくなっておりますが、生暖かく見守っていただければ幸いです。今後ともよろしく。
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