7月に観た映画の続き。
まずは「リンカーン弁護士」。「リンカーン/秘密の書」のチラシが11月公開になっていたので、こっちも何となくまだ先の公開だと思っていたら、すでに公開中で早期終了のフラグが立っていて、あわてて映画館へ。
「崖っぷちの男」のエントリーで脚本にひねりが無い、とか書いたけれど、では大阪市長よろしく「じゃ、対案を出せ」といわれると、こっちも浮かばない訳で、ついついお役所の常套句「それは私の仕事ではありません。」とか言ってゴマかしたくなってしまうところではありますが…
そんな時にこの映画を観ると、「いやいや、ちゃんとした映画はやっぱキッチリ作ってますぜ。」と、ホッとした気持ちになります。「崖っぷち」がオリジナル脚本なのに比べ、こちらはアメリカでは賞も取ったベストセラーが原作ですから、元のよさが違うんでしょうし、「拾い物」という表現も失礼な”格”なのでしょうけれど。
ミステリー系なので詳細は書きませんが、話の展開も面白かったし、出てくる役者も皆さん芸達者で魅力的。暴走族の連中の使い方あたりは「こういうのが映画だよなぁ」と思ってしまいます。それにしても「バトルシップ」といい、ハリウッド映画もいつのまにかサッカーを使うようになってますね。
一方の「SHAME-シェイム-」は、映画が、というより、監督の名前に興味があったので、行ってみたのですが。
自罰的なセックス依存症の兄の心象風景を、やはり自罰的な恋愛依存症の妹をからめて描いた一編、ということなんでしょうが、正直なところ、自分の興味範囲外の映画でした。
特段つまらない、ってこともないし、映像もきれいにまとまっていましたし、ファスベンダーのお相手の女性たちは羨ましいくらい美人揃いなんですが。ただ、この種の映画にエロスを求めようとは思わないけれど、主人公の苦悶を18禁シーンで描かれてもなぁ、というところでして。この辺は監督さんがゲイだというのも関係あるのかな。
「ドライヴ」でだめんずの妻を演じていて、ちょっと魅力的だったキャリー・マリガンが「体当たり演技」をしているのですが、こっちは外したかなぁ。とりあえず「ニューヨーク、ニューヨーク」を歌っているのをアップで延々と映されたのには、ルドヴィコ療法を受けてるんじゃないかと思ったくらいつらかったです。
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