ニュー東宝シネマ2 1972.6.10公開 |
それで思い出したのが、「イージー・ライダー」のリバイバル上映。改称前後の2種類の館名が出ています。
「イージー・ライダー」は70年1月に有楽町スバル座で公開されましたが、スバル座版は前年12月公開の「サボテンの花」とカップリング冊子という仕様になっていて、この1枚ものは72年にデザインされたと思っていたのですが、「エデンの東」の三越版以来、いろいろ調べているうちにそうではないということを知りました。
初公開版 1970.1.24 右端のシミのような赤色は 裏面の「サボテンの花」の イラストが映りこんだもの。 |
「イージー・ライダー」のスバル座公開は多くの若者を集めて半年近いロングラン、7月3日まで上映されました。日劇文化の上映は2週あけてのムーブ・オーバーだったんですね。自分は何となく日劇文化版はシネマ2の後かと勝手に思い込んでおりました。72年版をよく見れば、「あの爆音が!あのサウンドが!~」のキャッチコピーは館名の刷り色と同じな訳で、チラシにもともとあったものじゃないですね。修行が足りないなぁ、反省。
修行が足りないといえば、こちらの関西版も、チラシ大全集で1972年の頁に掲載されていたので、てっきりリバイバル版だと思っていましたが、こちらも1970年に作られていたものでした。大阪ではこの年の2月14日、梅田スカラ座と千日前スバル座が初公開でした。そういや東京では冊子版になっている「サボテンの花」も関西では1枚もので出ていましたから、理屈は合いますね。ちなみにチラシ大全集に掲載されているこのチラシに押されているスタンプは在阪の私立高の映研のもののようです。
当時の東京と大阪の新聞広告を眺めてみますと、どちらも日野皓正がコメントを寄せていますが、もうひとりが東京は土居まさる(タレント)、大阪は桂三枝(ヤング・オー!オー!司会者)となっていて、時代と東西の違いを感じます。
それにしても調べるほどに感じるのが、「チラシ大全集」のリバイバル関係のデータはあてにならないなぁ…ということ。他にも発見していますので、この辺はまたあらためて。
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