この表紙、憧れました。巻末の広告にあった 「アメリカ映画大全集」は今でも欲しい。 |
一部モノクロもあるものの、全70ページにわたって1000点のチラシを掲載するという、雑誌の付録としてはかなり凝ったつくりで、当時のブームの凄さがうかがえます。自分もこれを読みながら「ここに載っているチラシをいつか全部集めるのだ!」と夢みたものですが、九割方はかなったものの、そこから先は修羅の道ですな。
「チラシ大全集」はともかくとして、雑誌としては「スクリーン」より「ロードショー」の方がチラシの紹介は充実していたというのが当時の実感で、年末発売の2月号に掲載される1年間のチラシ回顧も、「スクリーン」は主要どころを簡潔にまとめていただけなのに対して、「ロードショー」はチラシの出た公開作品は全部載せようと、意欲的だったと思います。ある時期までは吉田真由美が全作品にコメントしていて、感心した記憶があります。
この「サテリコン」も集英社版の本でよく 見かけますが、B5四つ折のプレスです。 |
ただ、その熱心さが逆に働いてか、例えば、93年度には「心臓が凍る瞬間」や「ブラックピューマ」といったチラシが出ていない作品のプレスシートを掲載してしまったりということもあったりします。
その辺の編集方針(?)が微妙に影響しているのかもしれませんが、この「BEST1000」にもチラシではないものや未だに正体不明なものが掲載されています。
その筆頭に挙げられるのが、有名な「ザ・ディープ」の全青版(と呼べばいいんでしょうか)で、集英社系のチラシ本でしか見たことがありません。2ちゃんねるでは「四国で出た」とか書かれていましたが、実際のところどうなんでしょうか。ただ、あらためてネットで見られる各種宣材の画像と比較してみると、ポスターと図柄が一致しますし、「映倫」とおぼしきマークも同じ箇所にあるんですね。このあたり、「チラシ大全集」の「スタンド・バイ・ミー」(これもコロムビア!)と同じで、いったいどうなっているのやら。「この真相は”有料メルマガ”で!」なんていわれたら速攻で購読してしまいそうだ…
「初恋」のジャケット見開き(”BEST1000”では右側のみ)。 これもショップ等で見かけた記憶がないのですが、配布されて いたのでしょうか。ちなみにこの品はヤフオクで入手したので すが、サントラのシングル盤のジャケット多数と一緒に出品され ていたので、レコード痕はないものの、素性は自信ないです。 |
他にも「サテリコン」の黄色版(これはプレスと判明)や「初恋」のジャケット版、「オデッサ・ファイル」の丸の内東宝館名版…と、いくつか頭を悩ませる品があり、自分にとっては発行されて30有余年が経過した今もなお、好奇心をくすぐられます。「三つ子の魂百まで」ということなんでしょうかねぇ。我ながら、いやはやなんとも。
いずれにせよ、自分にとってはチラシのチェックリスト、ウォントリストの第1号となった冊子でして、思い出深い代物でもあります。
それにしても「ザ・ディープ」の全青、本当にあるなら出てきて欲しいものです。
水野晴郎チラシBESTセレクション
返信削除懐かしいですなぁ。自分もボロボロになるくらい見返しました。
持ってないチラシに印付けたりして。
当時はチラシ画像をチェックするのは本当に一部のチラシ本と、ロードショー内で紹介されるチラシ特集ぐらいだったので、
このような付録は大変重宝したもんです。
「ザ・ディープ」、自分も気になってたんですよね。
昔(1979年頃)、とある人とチラシ交換した際に送ってもらったチラシリスト(当時はパソコンも無く、手書きリスト時代でした)に
「ザ・ディープ」片面海、全面海と2種書いてありました。
片面海は一般的なチラシですが、全面海というのはこの付録に載ってる物かと思い、交換を申し出たんですが、
既に在庫がなくなりましたと返事がありガックリきたのを覚えています。
今ではそのリストも無くその人の住所も判らないんですが、実際どうなんでしょうね。
その後このチラシを見たことが一度も無いので、ちょっと眉唾なんですけど。
ただ、無いものをリストに書くことはないなぁとは思うんですが、実物持ってる方がいらっしゃるなら是非画像を拝見したいもんです。
それにしてもこの付録の画像、今見直すと結構チラシじゃない画像載ってますね。
吉田真由美さん、「スペースハンター」のチラシ持ってると何かに書いてましたけど、これも何処で手にいれたのかな?
やっぱり試写会か・・・
表紙の水野さんの座ってるイスの下のチラシ、キズで痛んじゃって勿体無いなぁと当時から思ってますけど(笑)
チョコさん、コメントありがとうございます。
返信削除「ザ・ディープ」の全面海、あるんだったらヤフオクあたりでいい加減出て来いや、と思うんですけどね。
自分の住んでいた所では「スター・ウォーズ」の星だけバージョンがある、という噂がありました。あれはパンフの画像の間違い(この冊子の「愛のコリーダ」もパンフ)だろうな、と思っていましたが、最近になってヤフオクに出品されていた京都スカラ座版がそのデザイン(あそこ特有の小型二つ折りではあるものの)で驚かされました(さすがの10万越えでしたが)。
「スペースハンター」にそんな話があったとは知りませんでした。これもコロムビアですね。何か事情があるのか勘ぐりたくなります。
椅子の足元のチラシもですが、個人的には壁に貼ってある「激突!」と「特攻大作戦」がもったいないです。
この本久しぶりに見てみようかと思い探したら行方不明になってました。
返信削除「サテリコン」の上部黄色のB5四つ折は確かにプレスだと思うのですが(実際現物あります)、「暗くなるまでこの恋を」もこれと同じタイプで出てますよね。但しこちらは館名が印刷されていますが。この2枚なんかレイアウトまで似ているような気がします。「サテリコン」の裏面右上にいかにも館名が入りそうに空欄になっているのも気になります。何かチラシとプレスの境界線が曖昧になっている感じがします。
チョコさんの書いているチラシ交換、昔自分もやってました。交換した人から紹介されたとけっこういろんな人と交換したのですが、1人だけいまだに腹の立つやつがいました。交換リストを見るとサイズ違いや柄違いとか見たことのないチラシばかりで、当然それらのチラシを希望して交換をしました。相手側もレア物ばかり希望してきたのですが、珍しいチラシと交換だからいいかと思い発送しました。しかし送られてきたのはこちらの希望とは全く違う新作チラシやホール上映の単色ちらしなどでした。当然苦情を言ったのですが品切れとか父親の持ち物なので勝手に送れないとか言い訳をして、こちらから送った物の返還を求めたら音信不通になってしまいました。
チラシ交換をしている人には持ってもいないのにリストに書いて、交換希望があると品切れとかいう人もいたのでそれからは在庫を確認してから発送するようにしました。
渡辺屋さん、コメントありがとうございます。
返信削除「暗くなるまでこの恋を」のプレスはヤフオクで見かけたことがあるだけで、裏面がどうなっていたかは判りませんが、2種類ある二つ折りのチラシは解説やストーリー紹介、スタッフ・キャスト紹介が分かれていて、しかも片方は映画会社のマークが無いので、おそらくプレスを二つに切ったものではないかと考えています。
チラシ交換、皆さんやっているんですね。自分は教室の中だけでした。