遅ればせながら、5月に観た映画を。
「灼熱の魂」、それなりに評判が高く、ミステリー仕立てというので行ってみましたが、いやぁ、キツかったっスよ、先輩(って誰に言ってるんだ)。
この種の「血のからんだ悲劇」って、例えば「チャイナタウン」みたいな設定・背景だったら、フィクションとしてそれなりに楽しめるんですけれど、ぼかしているとはいえ、現実的な民族紛争、宗教対立のドロドロした中でこれを出されると、個人的には「あざといなぁ」という気持が先に立ってしまいます。
パンフを読むと、欧米では「ギリシャ悲劇と比肩する~」みたいな褒め方をしているようで、向こうの人はこういった話をひとつの創作物として鑑賞・堪能できるんでしょう。
「やっぱ、食い物が違うんだな~」と感じます。
客は自分を含めて二人。極東の疲弊した地方都市ではこんなものかな。
「キラー・エリート」、リメイクではないと知りつつも、タイトル(響きがカッコいい)とキャスティングに惹かれて行ってみた。
実話の映画化、なんだそうですが、この手の諜報活動は裏を取るのも限界があるでしょうから、言った者勝ちだよな。どうせ文句なんて言えないのなら、もう少し話を面白くしても良さそうなものだけど。それはイカンのか。
というか、題材はいいんだろうけど、演出がいまひとつの感。アクションシーンも、もう少し見せ方に工夫が欲しいし、ステイサムと恋人のからみも話のアクセントとして効果が薄い。CM畑の人のデビュー作らしいですが、変に凝ったことをしていないのはいいけれど、どうも盛り上がらないんですね。編集が悪いのかな。
メインの3人はそれなりに頑張っているし、脇役もいい味、スリーショットの丁々発止もちゃんとあるんで、その辺は良かったんですけどね。
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