本日は3月11日。
あらためてまして、東日本大震災でお亡くなりになられた方々ならびにご家族の皆様に心から哀悼の意を表します。また、被災された皆様にお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、昨日は車を飛ばして大分遠征。日田シネマテーク・リベルテにて「ゴーストライター」を。
映画館はボウリング場の2階にひっそりと。映画ファンの、というより地球市民の憩いの場、という感じ。さすが筑紫哲也を生んだお土地柄というべきか。映画館に来る人は観客であって、文化人ではないのだから、もう少し映画ファン寄りの「経営」をした方がいいように思いますが、余計なお世話かな。画面左側のスピーカーの真ん前にビルの太い柱が鎮座する作りが変えられるわけでもないしね。坂本龍一も2周年のお祝いを贈っていましたし、頑張っていただきたいものです。
映画の方ですが、さすがポランスキー、抜群の語り口。妙な言い回しですが、「あぁ、映画を観ているなぁ」と安心してしまいます。この辺の按配をうまく説明できないのがもどかしいのだけれど、ポランスキーは映像で物語を語っていますが、フィンチャーの「ドラゴン~」は説明しているだけなんですよね。ところどころいいショットがあってもそれは映像としてであって、映画の語りになっていないので、ぶつ切り感が出てしまう。ミステリー・サスペンスの演出としてはまだ未熟。ここらがベテランと若手の違いでしょうか。
とはいってもあえて言わせてもらえば、キネ旬1位はほめられすぎ。映画としての安定感、以前もこんな気持ちになったなぁと思い返したらイーストウッドの「ブラッド・ワーク」を観た時だったので、決して新しい映画ではないでしょう。おそらく選考委員から満遍なく票を集めた結果なのでしょうが、ちょっと違うよなぁ、と。
個人的にはそんなことよりも、ティモシー・ハットンやジム・ベルーシが観終わるまで分からなかったことがちょっとショック。顔変わりすぎだろお前ら。イーライ・ウォラックも分からなかったなぁ。「ウォール・ストリート」の時は分かったんだけれど。96歳ですが、まだまだ頑張って欲しいものです。
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