前回のエントリーで紹介したチラシの裏面を眺めていたら、入会応募先の「UAシネサロン」の住所が有楽町の交通会館地階になっていたのを発見。そういえば、チラシを集め始めた70年代末、この交通会館地下にあった「東和シネサロン」で旧作チラシの詰め合わせを買いました。FOXスクリーンフレンドで売られていた「館名を後から入れた後刷りもの」が混じった品でした。そうか、東和シネサロンってUAシネサロンを引き継いだものだったんだな。
それはさておき、ウィズダム関連で気になっているチラシがこれです。両面チラシで解説はありません。
ヤフオクの出品者の口上を読んだ記憶では新宿ピカデリー3で上映されたらしいのですが、ネットで探してもデータは見つからず。公開時期等ご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ情報をお願いします。
「氷の誘惑」、とありますが、これは1953年に日本で公開された「アンナ」のリバイバル。またしてもタイトル変更です。「氷の微笑」にあやかったのか、「炎の一族」の「炎」にかけたのか、何だかなぁ。この「氷の誘惑」というタイトルでは「アンナ」がらみのデータは検索できません。本当に公開されたのかしらん。
「炎の一族」はルーマニア映画で、初公開は岩波ホールでした。
水野晴郎氏の経歴をいろいろと検索していたところ、ユナイト退社後の1973年にコロムビア映画の宣伝を担当していたという記事を見つけました。
で、1973年にコロムビアで配給された作品に「虐殺軍団」というルーマニア映画があるんですね。チラシとしても70年代の中ではそこそこレアものとして有名です。この時代は米メジャーの配給会社もヨーロッパ映画を取り扱っていましたが、共産圏だったルーマニア映画はこれがおそらく第1号だったようです。
「炎の一族」の公開はその5年後の1978年。ひょっとしたら「炎の一族」配給の陰には「虐殺軍団」のつてがからんでいたのかな、と思ったりします。
以上とりとめもなく。
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